61年7月19日、21時新宿発の列車で穴山へ。駅員がいないために清算が出来ないのが残念である。既に中沢号にて5名が到着しており、田原氏などはとっくにいい調子になっていた。軽く宴会をやり、外で星を見ながら寝るのもいい気分である。今日は何年かぶりの火星の大接近との事で、赤く輝いたさまが印象的であった。
　翌20日、6時30分、タクシー2台に来てもらい、黒森より瑞牆山荘まで入るが、中型車で6000円也。途中の桃太郎岩にてアブミの練習をするが、殆ど初めてという者もいて、皆で大ヤスリ岩を登れるかが不安になる。適当に切り上げて目的地の大ヤスリ岩の基部につく頃になったら今度は雨が降り出した。調べて行った登攀ルートがどこかよく分からず、結局下でボルダーリングまがいの事をやって遊ぶことになってしまった。帰りに増富温泉に入湯して帰京。ご苦労さまでした。