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権現山「忘年山行」
野口 孝司
山行日 1986年12月7日
メンバー (L)原口、野田、中村、堀田、藤居、田保、渡辺(恵)、稲田、野口、他子供2名

 八王子発の電車組と、京王電車で高尾で合流組と二手に分れて、上野原着が9時6分。2台のハイヤーに分乗し和見入口(バスの場合は此処より歩く)から林道に入り、和見の部落を過ぎた所で下車し、先ず腹ごしらえをしながら仕度を整えて出発する。
 週間天気予報によると、12月7日は曇り時々雨との事であったが、前日の予報は朝の内は曇りで寒冷前線が通過する時、一時雨が降るといっていたが、予報に反して今日は快晴で南の風が吹いて暖かい。10分も歩くと汗ばんできて段々と薄着になる。最初は石ころの多い道で周りが杉林のためか落葉がなく、初冬の山歩きの感じがなかったが、和見峠で右折し尾根道を歩く様になると、こんどは木の根子や石ころの上に落葉が幾重にも積ってるので、うっかりするとつまずいたり、足首をネンザしたりするので要注意だ。雨降山△1177mを過ぎたあたりから展望が開け、奥多摩の大岳山、御前山、三頭山、雲取山、その左に飛竜山が、また反対側には道志山塊が、その奥に富士山が逆行なのでぼんやりと見える。
 大ムレ権現の社の裏手から一気の急登で権現山△1320mの山頂着が12時。早速忘年山行なので宴会の準備にかかる。原口さんが準備された「スキヤキ」で大鍋に牛肉、ネギ、シラタキ、シイタケ、焼トウフ、シュンギクなどぶち込んで煮るが、待ちきれない左党はワインでひとまず全員で乾杯。持参の韓国料理とシシャモのアワ漬などで日本酒をグイグイやっていると、寒冷前線のいたずらか突風が吹き出し、帽子が飛ばされるやら、新聞紙とゴミが舞い上がるやら、出来あがったスキヤキ鍋がひっくり返らない様に押えるやら、とんだハプニングがあったが、これも一瞬の出来事で突風が通り過ぎたあとは、クリープのCMではないが、スキヤキにタマゴはかかせない。各人の食欲はものすごく大鍋2杯を軽くたいらげてしまった。
 さて帰りはどのコースを取るか相談した。最初は権現山より南へのコースを取り淺川峠まで下り、扇山へ登って鳥沢駅へ下る事を考えていたが、調子の悪い人がいるので、予定通り用竹へ下山する事にする。山頂出発14時10分。雨降山、寺の入山、和見分岐とたいした下りもなくタンタンとした山道だが、人里近くなるとジグザグの急降下となり、日もとっぷりと暮れた頃にバス停に着き、6分の待ちでバスに乗り上野原に到着すると、ほとんど同時ぐらいに電車が入って来たので、車内で切符を買うからと駅員の了解を取り、電車に飛び乗って無事帰京しました。
 今回の忘年山行は風は若干ありましたが天気に恵まれて、又、アルコールや食べものが豊富で、楽しい忘年山行が出来ました。コースもちょうど手頃だったと思います。リーダーの原口氏に感謝。なお、前委員長でありました稲田氏が子供さん二人を連れて参加されましたが、我が三峰山岳会に復帰するとの確約をとり、全員で3・3手拍子で締めました事を報告いたします。

〈コースタイム〉
和見部落外れ出発(10:00) → 和見峠(10:50) → 権現山(12:00~14:20) → 雨降山(14:50) → 和見分岐(15:50) → 用竹バス停(16:50)

費用
上野原~和見部落 ハイヤー代 2160円
用竹~上野原 バス代 330円


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