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小川谷廊下
金子 隆雄
山行日 1986年8月31日
メンバー (L)金子、伊藤、熊田、江村(し)、加藤、宮川、大久保、今井、廿楽、鈴木(章)、富岡、高橋(清)、升田、倉林、荒川

 夏も盛りを過ぎ8月も終ろうとする31日小川谷へ行ってきた。小川谷廊下は西丹沢の沢の中では割と有名な所らしく入谷者は結構多い。我パーティのメンバーにも以前行ったことがある者が結構いた。今回の我々パーティは一ダースを超え大変な賑わいをみせた。
 車で先に入った数名を除き土曜日の夜、新松田駅集合とし、入山前から駅で下山祝いで盛り上がる。大久保氏が車で駅へ寄ってくれて、飲んだくれている連中をさらい集めて運んでくれた。まだ駅へ来ていない者のために伝言板に書置きしておいたが、書いた内容が不明確だったため合流できず、単独溯行の憂き目にあった者が若干でてしまった。後で厳しく責められたことは言うまでもない。その晩は林道の終点まで車で入り、先に来ていた伊藤さん達のテントで一頻り盛り上がった後、テント・車・地べたとに分かれて寝る。
 朝、出発前に加藤、今井の両名がやって来た。夕べ玄倉のバス停で寝て朝早く歩いて来たとのことだ。
 さて、溯行内容であるがはっきり言って印象が薄くよく覚えていないのである。聞くところによれば、この沢はとても美しい良い沢だと言うことであったが、自分の感じたところでは水は汚く倒木も多くてとても美しいとは思えない。前の週に釜川というとても素晴らしい沢へ行って来たので、よけいそう思えるのかもしれない。それでもまあせっかく来たんだからと泳いでみたり、滑ってみたりと結構楽しんだ。おもしろい出来事が一つあった。昼頃休んで昼食を食べている時、近くで岩に腰掛けて休んでいた人が仰向けにひっくり返り頭を沢の中へ突っ込んで足だけが空中でもがいている。人の不幸を笑ってはいけないとこらえていたが、皆で大笑いしてしまった。
 半分崩れた堰堤を越えると溯行も終りで、沢を横切っている小径を左へ進むと約1時間で車まで戻れる。下山が結構早かったので温泉に入り、その後ゆっくりと食事などして帰途につく。


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