小林 健二
編集部の依頼で、簡単に山で作れるお酒のつまみの原稿を書く事になったが、プロとしてのプライドがあり、ありきたりの物では『もみぢ』の評価も地に落ちるし。かと言って簡単に作れる物はなかなかないので、今回はプロのプライドは全部善福寺に捨てて、出来合いの珍味物を『もみぢ』の評判の良いものの中から紹介します。珍味物は築地市場の珍味屋さんに売っています。高価なものもありますが、たまには奮発しておいしい肴で、おいしいお酒を飲みましょう。
- カニ味噌(缶入り)
- 酒盗(壜入り)
- 塩ウニ(壜入り)
- カラスミ(干物)
- この子(ナマコ卵の干した物)
- 小鯛の笹漬(樽入り)
- このわた(パック)
- ふぐの干物
- たたみいわし
- クジラのくんせい
- みがきにしん
- 鮒ずし
- すっぽんスープ(だし汁を入れ薄口醤油、みりんで味付け、野菜、豆腐などを入れすっぽん鍋とする。)
- ふぐのヒレ酒(寒い時はこれが一番、ヒレは良く焼くこと、お酒は沸騰する前までお燗をし、焼いたヒレを入れ蓋をして少々置いて飲むのが秘訣。)
次に少々手間がかかるものを紹介します。
- 青唐オイル焼(フライパンにオイルをしき焼いて少々醤油を落とす。)
- 長ネギの味噌焼(長ネギを適当に切り、串に刺し少々焼いて味噌を塗り焼き上げる。)
- コンニャクのステーキ(コンニャクを薄切りにしてフライパンに油をしいて焼く、上がりに醤油と七味を落とす。)
- キムチ入り野菜炒め(野菜を炒め出来上る寸前にキムチの切った物を混ぜる。)
- 柿生酢(大根、人参をスライスし薄塩をして、柿をスライスした物を加えて漬ける。)
- 油揚焼(焼いて長ネギの刻んだのを乗せ、洋辛子をつける。)
- カレーマヨネーズ(マヨネーズにカレー粉を好みにより適量入れ、良くかき混ぜる。これを色々な野菜につけて食べる。特にお薦めはカリフラワーの生、これが最高ですね。)
- ホーレン草のベーコン炒め(ホーレン草を切り、鍋に油をしき炒める。途中からベーコンの切ったものを入れて仕上げるが、コショウ、醤油を少々入れる。)
- リンゴのベーコン巻(包丁したリンゴにベーコンを巻き、楊枝で止める。鍋にて軽く炒める。)
- つけうどん(つけ麺をうどんでやる。つけダレは人それぞれの好みに応じて作る。ダシ、醤油、みりん、ニンニク、ゴマ、ネギ、焼豚、メンマ、七味唐辛子など。)
- 大根の一塩(大根を大き目の千切りとし、軽く塩を振り食す。)
- 長芋千切のり巻(長芋は皮をむいて適当に千切りする。ノリで巻いてワサビ醤油で食べる。)
- ナス、ピーマン味噌炒め(ナス、ピーマンを切って鍋に油を多目に入れて良く炒め、上がりに味噌、砂糖で味付けする。)
- タンザニアカレー(私がキリマンジャロ登山の際に食べたもの、バナナ入りカレー。)
- セビチェ(ペルーの代表料理、本格的にはとても無理なので、シーフードサラダを気持ち(南米の)で食べる。)
- タン・ニンニク炒め(豚タンとニンニクを包丁し、薄く鍋にて炒め塩を振る。)
- はりはり大根(これは自宅で作ったものを瓶詰めし持って行く。細大根の干したものを薄く切り、良く戻してから甘酢漬、赤唐辛子を刻んで入れる。)
- かまぼこの磯辺和え(かまぼこは適当に包丁して、桃屋の江戸むらさきとワサビを混ぜて、かまぼこと和える。)
- 高野豆腐(だし汁つきのものが市販されているのでこれを使用、10分くらいで出来る。)
- ナマコ酢(ナマコは水洗いして軽く湯びきして包丁し、タッパに赤唐辛子とレモンの輪切りを多く入れて締める。食べる時はレモン醤油で。)
- チーズ納豆(チーズを細かく刻んで納豆の中に入れて良くかき混ぜる。長ネギ、洋辛子で食べる。)
- 辛子めんたいこの胡瓜和え(胡瓜は乱切りにしてめんたいこと和える。)
- そばがき(そば粉に湯を注ぎながら手早くかき混ぜる。少しずつ取り、だし汁はそばだし汁でネギ、ワサビで食べる。)
- 蟹玉ケチャップ(カニ缶を使用。長ネギ、生シイタケを焼き上げ、ケチャップをかける。)
- 豆腐・こんにゃく味噌おでん(味噌だれは自宅で適当に作り瓶詰めし持って行く。豆腐とこんにゃくは包丁して、鍋で温めて味噌だれで食べる。)
- 餅のバター焼(フライパンにて餅をバター焼とし、醤油をつけて食べる。)
- 合鴨ロースの照煮(包丁して鍋にだし汁、醤油、砂糖でサッと煮て出来上り。)
- 松の実(鍋で軽く炒る。)
- オニオンスライスツナ入り(玉ネギを薄く切り良くもんで水に晒す。酢、醤油、削節、ツナを入れる。)
- にんにく生姜唐辛子(にんにく、生姜をおろし一味唐辛子同割で良く混ぜる。瓶詰めにし持ち歩き、何の料理にでも使用可能。)
その他、お好み焼、焼茄子、焼ギンナン、玉子焼、オムレツ、かんぴょうの煮付け、とろろ昆布の吸物など。