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浅間山(鐘ヶ岳)
野口 孝司

山行日 1987年2月11日
メンバー 藤居、渡辺、野口

 2月11日に例会で広沢寺ゲレンデの山行があるので、私が前から行きたいと話をしていた、広沢寺の裏山にある浅間山へ行けば、ゲレンデで練習中の皆さんに会えると思うので、行かないかと藤居さんより誘いがあったので、天気も良さそうなので、渡辺のお母ちゃんと三人で出掛けることにした。
 新宿発8時頃の電車に乗車し、本厚木で下車する。駅のコンコースに川又氏、井上氏と竹内さんがいたので挨拶をして話をしている内に小泉さんが合流し、七人でバス停へ向かう。
 温泉入口で下車、仕度を整えて出発する。左折して少し行くと鐘ヶ岳への分岐である。小泉さん達と再会を約して別れ、右の道を行くと間もなく左側に指導標があり、これに従って石段を上り、山門をくぐるといよいよ山道になる。途中で腹ごしらえをして歩き始めたが、2月11日といえば未だ厳冬なのだが、今日は南風が吹き陽射しも意外とあり、汗ばんできては薄着になり、とうとうランニングシャツ1枚となってしまった。2月の山行としては記憶にない暖かさである。歩くこと1時間余りで最後のつめが石段である。私が数えたら350余段はあったが、幅がせまく靴の踵が出て上りづらかった。
 鐘ヶ岳(561m)の山頂には浅間神社の立派な社があり、参拝してから裏手に廻ると数パーティが場所を占領しているので、少しはなれた処で昼食とする。いつもなら此処でトン汁か天ぷらでもするのだが、今回は急に山行が決ったので何も準備が出来ず、渡辺さんが駅で買ったシューマイで一杯やっていると、突風のためシューマイの箱がひっくり返るやら、これを拾おうとして足で酒壜を蹴飛ばすやらで、とんだ風の悪戯であった。
 帰路は山の神トンネルに向けて下り、広沢寺より不動尻間の林道に出て、山ノ手沢ぞいにたんたんとした道を歩く。途中、林道が分岐していたが車が入れないようにゲートがあるので、これがゲレンデへの道とは知らず通り過ぎてしまい、広沢寺温泉の所で地図の看板を見て引き返す。
 大釜弁天への林道に入り少し行くと、大沢川対岸にある岩場で、多くのパーティが練習しているので、大声でモートーコールしたら、こっちだよと林道のすぐ横の岩場で確保していた川又君が振り向いた。聞けば午前中は対岸の岩場で練習をして午後からこちらへ移ったとのことで、こちらの方がホールドが少なく又、オーバーハングしているので、むずかしいとの話でした。バイクで来た高橋(弘)さん、遅れて来た金子さん達六名に藤井さん渡辺さんが買った笹餅とジュースを差し入れて、帰路につく。


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