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大久保山
今村 信彦

山行日 1987年1月25日
メンバー 今村

 朝、家を出る時は、低く雲がたちこめ余り気の進まない天気だったが、登山口に着く頃には青空も見られ、良い天気になった。
 1月25日、大月よりバスは、数分前にでたばかり、後は昼近くまで無く、一大決心し、タクシーに乗る。下山後、一風呂あび一杯飲む金が無くなり、さびしい限りだ。バスに乗れず、入山口を変えた事が良い結果となり、後でわかる。恵能野(えのうの)でタクシーを降り車道をしばらく進む(金がここまでの分しか無かった)と、神社があり、ここより荒れた車道となる。古い橋を渡り、わずかで廃屋の前に出る。車の残骸が多数ある。このあたりが、初めの予定だった切目峠より降りてくる道と出合うはずだったが見当らない。荒れた車道はいつしか気持の良い仕事道となり、3度程沢を渡りかえし、左岸沿いの道を、しばらく進むと、前方が開けた所に出る。右岸に渡れば滝子山方面、渡らず右に分かれる道が、大久保山への登り口だとそれとなく分る所だ。この道は、2分程度進むと道は無くなり、植林されて間もない山肌は見透しも良く、ヤブこぎもなく、展望も良く快適だ。背後には三ッ峠と富士山が見える。程なく大久保山の肩に着く。山頂まで5分程の急登、かすかな踏跡のみ。頂上より一旦肩に戻り、切目峠へ目指すつもりだったが、見事失敗してしまった。途中境界標識を見方向の確認もせず、ルートに間違いないと思いこんだのが失敗のもとだ。途中で方向が違うのに気付いたが、面倒になりそのまま下りてしまった。朝、登り口に向う仕事道に出る。時間もあるので、切目峠への道をさがす。登る時は気付かずに過ぎてしまったが、やはり廃屋の近くより消えかかった道を発見、峠まで10分程の道程だ。バス停のある間明野は目前に見えているが、少し下ると伐採作業中で通行不可、またも峠を越えて恵能野へ下ることになる。
 例会山行にもかかわらず参加者無し、道標、山道、ヤブコギ無く、展望良く静かで気分はすこぶる良い、又、機会を見つけ登りたい山でした。

〈コースタイム〉
恵能野(9:30) → 途中休憩(10:20~10:40) → 登り口(10:55~11:05) → 肩(11:40~12:00) → 大久保山(12:07~12:20) → 朝登って来た道(13:25) → 切目峠(13:55~14:20) → 恵能野(14:50) → 遊仙橋(バス停)(15:00~15:10) → バス大月着(15:37)

費用
高尾~大月 540円
タクシー代 大月~恵能野 1900円
バス代 遊仙橋~大月 300円


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