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四十八滝沢
金子 隆雄

山行日 1987年1月25日
メンバー (L)金子、月山、高橋(弘)、竹内

 去年も四十八滝沢へ行ったがルートを間違って登れなかった。雪辱を晴らすため、今年も出かけた。1月24日の夜、都留市駅でステーションビバーク。次の日一番のバスで宝鉱山まで入る。バスを降りて林道を暫く歩いて三ツ峠への登山道へ入る。八十八大師沢を横切り、なおも登山道を進む。去年来たときは堰堤を過ぎた辺りから凍っていたのだが、今年は全然氷が見当たらずなおも登山道を進む。もしかしたら今年は沢全部が凍っていないのでは、と不安になる。去年間違えて登った右岸の枝沢に出合った所で沢に降りる。この先は氷があるみたいで無駄足にならずに済んでほっとする。
 登る準備をして歩き始めると、すぐに三段40mの滝が現れる。ここは左端を登る。結氷状態はお世辞にも良いとは言えない。核心部の25mの大滝は中央が凍ってなく、両端に不安定な氷が付いている。高橋、竹内の二人は右岸を捲いて滝上に出る。月山、金子で滝の右側に張り付いた階段状の氷を登る。途中の灌木でランニングビレイが取れる。難しくはないが氷が崩れてしまうんではないかとヒヤヒヤする。続く15mの滝は、中央を直登しようとすればかなり難しく、右から取付き左にトラバースして、更に右上へと登る。
 七福の滝50m、白竜の滝60mはナメ滝で難なく越える。最後の二俣は右にルートをとり、小さな滝を越すと沢は樹林の中に消えている。樹林帯をラッセルすることもなく、踏跡を辿ると登山道へ飛び出す。三ツ峠まではほんの一足だ。

〈コースタイム〉
宝鉱山(7:45) → 三段の滝下(9:30) → 七福の滝上(11:00) → 登山道(13:40) → 三ツ峠駅(16:30)


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