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編集後記
服部 寛之

 昨年に引き続き、今年度も編集の仕事をさせていただきます。よろしくお願いいたします。岩つばめは原則として年4回の発行ですが、その最初の号を何とかまとめることができました。これも偏に寄稿して下さった皆様のお陰であります。どうも有難うございました。
 ところで、編集子といたしましては、気に入らないことがひとつあります。それは、寄稿の顔触れに定着傾向が見られることです。
 登山というスポーツのひとつの特徴は、他人の経験談を読んで疑似体験できることです。人の話を読みながら頭の中で一緒に登る、これは山好きの人間にとっては楽しく、しかも楽ちんに山を楽しめる方法でありまして、世代を超えて広く共有できる楽しみであります。それは、登山文献が他のスポーツのそれにぬきんでて多いことからも頷けましょう。
 岩つばめは、言うまでもなく、我らが三峰山岳会会員のための会誌であり、会の記録であります。それは会員の寄せる原稿で成り立つものでして、何もせずに待っていてボコッとできてくるものではありません。つまり、編集子の切なくも小さな願いを述べさせていただくならば、ただただ広く会員の皆々様に記事をお寄せいただきたいのでございます。そこで、普段原稿をお寄せいただけない方々に謹んで一言申し上げたく存じます。

 『ヤイ、テメエ!
       年に一度ぐらいは、原稿書きやがれ!!』

 確かに、原稿書きはあまり気の進むものではありません。だいいち、面倒臭いです。ですからついつい、「私、綴り方下手ですから」と敬遠しがちになります。でも、下手でも全く構わないじゃありませんか。それを生業としている訳ではないのですから、上手くなくてあたりまえです。短くとも誰が気にしましょう。形式も全く自由です。好きなようにお書き下さい。ただ、日付、コースタイム、できれば費用も入れていただくと記録性も増し、後日行く人の参考になります。今後寄稿をお願いすることもあるかと思いますが、その時はくれぐれも晴天の霹靂に打たれたような顔はなさらずに、ドンと胸をたたいて「まかせなさい」と(顔だけでも)笑ってお返事いただきたいと、切に切に、平身低頭、お願い申し上げる次第であります。


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