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編集後記
服部 寛之

 山も里も秋色が深まり、一段と湯煙の立ちのぼり具合の良い季節となりました。
 前号の北岳の特集ではお花畑に咲く花の一覧を掲載しましたが、その後間もなくして北岳で新たな花が発見された。それも日本では初めてその生育を確認する種である。というニュースが報道されました。7月19日(日曜日)の東京新聞にはそのカラー写真が一面トップで掲載されています。(こういう記事をカラー写真付で一面トップに掲げるとは、さすが『岳人』の発行元、あっぱれであります。)その花は「ヒメヤナギラン」(アカバナ科)。草丈30センチほどの紅紫色の花で、アラスカやカムチャッカ半島など寒帯に分布、これまで日本では生育しないとされてきたのだそうです。新たな花が発見されたというより、よくこれまで誰にも気がつかれなかったものだという驚きが先に立つ感じです。このニュースにまた、この花を取りに行く人がいるのでしょうか。
 予定していたコワイ話の特集は、原稿が集まらないため延期にしました。〆切に間に合わせて原稿を出していただいた方には大変申し訳ありません。原稿を引き受けて下さった方々には引き続き努力をお願い申し上げますと共に、それ以外にもオバケに会ったことがある、知り合いがいる、親しくしている、自分もオバケだ、などと思われる方々がおられましたら、是非とも一筆ご協力下さるようお願い申し上げます。


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