トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ263号目次

逆川遡行
甘楽キョン太郎

山行日 1987年7月12日
メンバー (L)甘楽、荒川、今井

 7月12日、この山行はイヤな予感から始まった。集合は奥多摩駅22時の予定。しかし、ルーズな私は一電車遅れ、駅についたのは24時だった。そこで待っていたのは、私の苦手なタイプの荒川選手のみ、他のメンバーが揃うまでどう場をつくろうか、思わず途方に暮れてしまった(だって荒川選手の顔怖いんだもん・・・)でも、そこは世慣れしている私、ヘラヘラしているうちになんとかなってしまいホッとしたのもつかの間で、一難去ってまた一難。終電がついてもリーダーの坊主頭のK氏がこない。電車から降りたのは、ニコニコ顔の今井選手のみだった。ここでも私は、達磨のような体型をうまく利用し、七転八起で立ち直ってしまった。とりあえず年長者の甘楽が代理リーダーという事に話がまとまり、明日にそなえ駅で浮浪者のごとく仮眠をとった。
 翌朝は小雨。しかし、20代の若者の山へ対する情熱は、雨も邪魔することができなかった。(本当は、電車賃を無駄にしたくなかっただけという不純な動機です)いざ、丹波川本流へ向けて出陣と思ったが、泳ぎの技術に今ひとつ不安を覚えたため、ルンルン沢登りを目指そうと、「逆川」へと敵を変えた。
 逆川は特に難しい所もなく、捲き道もしっかりしていて楽々。釜や渕のようなものもたくさんあり、晴れていれば、水泳の練習ができるプールへと早変わりすること間違いなし。ヤブコギもないし、初心者にもおすすめです。但し、最後の10m滝には、現在鎖は残っていません。でも見かけより簡単で沢の経験者だったら楽勝です。


トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ263号目次