トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ264号目次

滝子山(小金沢・台風のため変更)
今村 信彦

山行日 1987年10月18日
メンバー (L)今村、野田

 10月18日、昨夜泊った笹子駅は国道からの騒音が少し気になるものの、快適な一夜を送る事ができた。
 笹子駅を背に国道を大月方面へ戻るように歩き吉久保入口にて左折、中央高速を渡り、昨年登った柏木沢を過ぎ少し行くと、車道から山道に入り浜立尾根の末端部より尾根に取り付く。道はないがヤブもなく快適とはいえなくも、確実に高度をかせぐ。途中にあるちょっとした岩場で一休み、展望はすこぶる良い。滝子山に近づくにつれ踏跡が現れてくるが、木の枝がうるさく不快である。滝子山の山頂からの展望は素晴らしい。紅葉も少し早いがきれいだ。これから今日のハイライトであるクラゴ山への尾根に入る。山頂より東へ少し下った所にある三角点より、一般登山道と別れ北東方向の尾根に入る。わずかな踏跡をたよりに下る。途中に大岩がありルートが少々わかりにくい所もある。しばらくの下りで御正人のタルに着く。ここまでは深山の雰囲気でなかなか良かったが、これから尾根は単調である。クラゴ山へは割と早く到着するが疲れてしまった。同行の野田さんは口には出さぬものの物足りない様子だ。この尾根の末端にある殿平(山)へは、今回の機会を逃すと、当分登れそうもないだろう。意を決して行くことにする。クラゴ山より石車に乗りそうな、いやらしい急降下を約10分下り、後は単調な尾根となる。いつしか、しっかりした仕事道となり、小さなピークはみな巻いてしまう、最後に10分程の急登で殿平に着く。展望はほとんどなく、樹林で暗い。下山は沢中を経てバス停のある真木方面へ。このあたりの山はほとんど手入れされておらず道も荒れるままだ。わずかながらの踏跡もいつしか無くなり、ヤブの急斜面を下ると人家は近かった。

〈コースタイム〉
笹子駅(6:20) → 休憩(7:05~7:30) → 取付(8:10) → 滝子山(10:30~11:00) → 御正人のタル(11:50) → 休憩(12:35~13:00) → クラゴ山(13:35~13:45) → 殿平(14:30~14:45) → 沢中(15:30) → バス停(真木)(15:40~15:59) → 大月着(16:15)


トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ264号目次