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菅平から根子岳へ
今井 敏樹

山行日 1988年2月14日
メンバー (L)今井、川田、勝部

 前夜発、日帰りであわただしく行って来ました。思ったよりも楽だったというのが正直な感想です。一応、リーダーである私が未熟者で方向音痴、しかも見ず知らずのところへ行ってこられたのも、同行者に恵まれたためと、これを見落とさなければ大丈夫というほど間隔の狭いポールが頂上近くまで指導標がわりになって続いていたためです。
 14日の朝、上田駅よりバスで菅平スキー場まで入り、リフトを乗りついで、いよいよ登りです。天候は雪で風もあり、視界は全く良くない。だだっ広い所を只々、指導標を見落とさないようにひたすら歩く。積雪は余り多くなく、しまっているので歩きやすい。先行者のつけたトレース(シュプール)をはずしても楽に歩ける。つまり全くラッセルはないということだ。45分間歩いて、避難小屋に到着。一本にする。けっこう山スキーヤーが多く、次々と人が来る。ゲレンデスキーの人もいる。おしるこを食べてから出発。相変らず視界もなく、だだっ広いところを歩くが夜行の疲れと単調さも手伝って眠くなってしまう。
 眠い眼をこすりながら行くと樹氷が現れたかなと思ったら、いつのまにか根子岳山頂であった。晴れ間は出てきたがまだ景色は見えない。シールを外して滑降開始。傾斜はきつくなく、雪質は良くパウダースノー、途中から霧も晴れて、付近の山々やスキー場が一望となる。あっけないものだ。まだ陽は高いが、一応目的を達したので、帰ることで意見が一致し、各駅停車の列車で東京へ帰りました。

〈コースタイム〉
リフト終点出発(9:15) → 避難小屋(10:00~10:30) → 根子岳(11:40~12:00) → 菅平リフト下(13:15)


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