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守門岳
小泉 周子

山行日 1988年4月16日~17日
メンバー (L)金子、勝部、小泉、大石

 金子氏にしてはめずらしく普通の山登りの例会だった。越後湯沢で仮眠して、列車を乗りついでやっと大白川に着いた。大白川駅では、もう4月だというのにまだストーブに火が入っていた。寒いんだね。サテ、身支度を整えて車道を歩いた。途中、ふきのとうを取りながら。1時間ぐらい歩いた左側に関越国際スキー場があるので、リフトぞいに上まで登って右にトラバースをして道にでた。一本とりながら、どの尾根から取付くか皆で思案、末端から登ることにした。しばらく急登が続く。トップは苦労する。やせ尾根にでると途中、夏道がでていたりする。岩をからみ、木の根に導かれながら登るが、大雲沢側にはしっかり雪庇が出来ている。途中、ルンゼ状に切れていたり、雪面が割れていてちょっとあぶない所がある。やがて、やせ尾根から広くなだらかな台地になってゆく。踏跡もない雪面に自分達のトレースを作ってゆくのは嬉しいが、たった5センチの埋りも疲れた我身にはこたえた。とに角、勝部、金子両氏が頑張ってくれた。
 二分からの稜線と合流するあたりでテントを張って空身でピストンをする。山頂まではずっとなだらか。しかし、疲れた身には多少こたえた。山頂は360度の大展望。幸い天候も良く、大パノラマを味わえた。こんな山は滅多にないと思う。幕場に戻ってからは外で酒盛りをし、夕日に暮れる上越の山々をたのしんだ。
 翌日、快晴の中を下山。スキー場の裏手へ出るルートをえらぶ。シュプールが沢山ある。この辺は山スキーヤーも多い様だ。スキー場からは合宿でもおなじみの銀マットで滑降していった。
 交通の便が悪いが一度、だまされたと思って行ってみるといいと思う。なかなか最近にはない山であると私は思ったけどね。


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