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黒滝股山・鶏頂山(GOGO山行)
勝部 辰朗

山行日 1988年10月8日~9日
メンバー (L)勝部、小林、菅原、千代田

 10月7日21時30分に新宿スバルビル前で集合し、菅原氏の車で出発、鬼怒川駅にてステーションビバークをする。
 翌朝6時に起床して、会津田島へ向けて車を走らす。会津田島より栗生沢の部落方面へ入り、小出原の部落にて耕うん機を運転している爺さまに道をたずねた。
 郡山山岳会刊の「南会津郡東部の山」の記述によれば、地元では黒滝股山と言えば、地図上の上海岳のことであり、地図上の黒滝股山は地元で「あね山」と言うそうである。やはり、耕うん機の爺さまも、黒滝股山はここからは登れないと言う。そこで「あね山」へはどうして行くのか?と問えば、「したらば、オラサついてこー」と言って、耕うん機で先導してくれた。時速10キロ弱のスピードでトコトコ走る耕うん機に、菅原号はノロノロついて行く。会津の時間はゆったりと流れるのであった。少し行くと別のオッサンがものめずらしそうに近づいて来て、聞きもせんのにていねいに教えてくれたりした。会津はいいところなのだ。
 ルートの内容は後記ルート図を見て下さい。天気もよく、思ったよりスンナリと黒滝股山をおとすことが出来た。ピークからの展望は良く、茶臼岳の噴煙や、三倉三山、男鹿岳、七ツヶ岳、荒海山などなど360度良く見えた。紅葉はいまひとつ早い感じであった。
 車の所へ戻って、湯の花温泉へ車を走らせ汗を流した後、小豆温泉の先の川原で幕を張り、焚火をして酒を飲む。ベロベロになってしまった。
 翌日、帰りがけの駄賃に鶏頂山へ登る事として、川治温泉より日塩道路に入り、鶏頂山スキー場まで行った。駐車場に車を置き、ゲレンデを登る。ゲレンデの中間部に枯木沼という湿原があり、小ぶりだが静かでよい感じの所だった。ゲレンデ最上部より登山道を登り、ピークに着いた。ピークには小さな神社がある。ガスっていて展望はなかったが、晴れていればかなりの景色が楽しめそうだ。駐車場よりピークまで早足で1時間ぐらい。下りは20分ぐらいだった。奥塩原の共同浴場に入って、東京へ帰ってきた。
 黒滝股山は以前から登りたくてしようのない山だったし、鶏頂山も思っていたよりずっといい雰囲気のハイキングの山でよかった。
 これでまたGOGO山行の山を二つ消すことができたし、2日間のんびりと遊んだ感じで、充実感の残る休日であった。

ルート図
地図
2万5千分の1 「栗生沢」
5万分の1 「塩原」(鶏頂山)

〈コースタイム〉
車を止めた所(9:00) → 750m地点の二俣(9:30) → 850m地点の二俣(9:55) → 黒滝股山(11:50~12:30) → 850m地点の二俣(14:10) → 車を止めた所(15:00)


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