10月15日、例年なら赤や黄の紅葉の中を行くのだが、今年は紅葉が今いちの中を光徳牧場から奥鬼怒林道に入り、山王峠に車をおく。
山王峠から山王帽子の登り口で、踏跡はあるが、熊笹がひざ上まで茂った道を15分ぐらい歩くと,登山道に出た。それも20分ぐらいでまた熊笹の茂みの急な登りで、後ろをふりむくと、於呂具羅山が正面に見え、あとは笹の原が見えるだけで、なんのへんてつもない道を歩くと、まもなく山王帽子の山頂についた。頂上は、ツガ、シラビソの針葉樹が風雪のためか幹は太いが寸足らずの盆栽風の木立の中に中禅寺湖が見えていた。後にはかすかに雪をかぶった南会津の山々と、ひときわ白く、会津駒と燧岳が見えていた。
一般コースからはずれているせいか、だれひとり会わず、天気も良く、静かな山あるきができた。