山行日 1989年2月11日~12日
メンバー (L)大久保、田原、大泉、石田、服部、重信、日野
2月11日、上野駅、8時04分発、新特急なすので出発する。約2時間、利根川の向こうに赤城山の姿を確認しながら、黒磯駅着。上は風が強くて寒いぞおーと言うチーフの御言葉に従いタクシーに乗る前に、上下ヤッケにロングスパッツを身につける。タクシーで大丸へ向かう途中、早くも車窓には風花が舞っている。大丸温泉からロープウェー乗り場を経て、峰の茶屋へ進む。例年に較べ、雪も少ないし、噂に聞く峰の茶屋越えの風も弱いという。とは言え、那須は風が強い。峰の茶屋の上を雲が飛んでいき、青空が垣間見える。天気が良いのが救いだ。峰の茶屋に着くと、チーフの言葉も何のその。朝日も茶臼も明日に回して風の寒さが温泉への足を早める。峰の茶屋を過ぎ下り始めると、背中からあおられる風に気をつけながら、じき道はかん木帯に入る。かん木帯に溜まった雪のクッションに助けられ快適に下る。下りきると避難小屋、ここから約1時間、起伏の少ない樹林帯の道を進むと宿が見える。今日のお宿は大黒屋。我々が着いたのが、午後2時過ぎ。しかし夕食にもなると、天候に恵まれた為か、宿はほぼ満員の様だった。
翌朝、昨晩の酒気の余韻を残し朝風呂に入った後、9時頃旅館を発つ。天候は昨日と同じ。夜間にも積もった雪が柔らかい白を放っている。峰の茶屋からは茶臼岳をピストン。幾らか凍ってはいるがアイゼンを付けずに行く。さすがにピークはガスっている。展望は望めない。下りは大丸まで休みもせずに下り、12時頃着。ここからタクシーで那須湯本へ向かい、鹿の湯であったまった後、バスに乗る。冬は那須湯本までバスが入る。鹿の湯は、桶はなくひしゃくを使う。但し共用のひしゃくはないので、私のように黙って湯治のおばちゃんのひしゃくを使いたくなってはいけない。黒磯からは上野行普通列車で帰途に付いた。