山行日 | 1988年12月17日~18日 |
メンバー | (CL)植村、(SL)勝部、服部、佐々木、大石、今井、別当、大泉、井上(博)、井上(雅)、荒川、重信、阿部、細野、川田、金子 |
12月17日、朝、土合駅に到着。例の長い階段を一段一段登って行く。こんなに長いとは思わなかった。前橋あたりから降りだしていた雪は、沼田ではかなり積っていて土合の駅では、外はまっ白だった。おもわず、うわー寒そう、と思ったけれど、今回は新品の"アゾロ"があるもんねー、などと考えながら山荘の横から入り、ヒュッテを二つ通りすぎ雪の斜面を登っていく。最初はペースがはやく感じられた。みなさん、なんでこんなに速いんだろう・・・。少しあせって登っていたがしだいに慣れてきた。でも雪の上を歩くのは久しぶりなので、なかなか思うようにいかない。天候は悪くなるばかりで、先行パーティーは途中で幕をはってしまった。
ところで、今回私は行動食としてあの"スニッカーズ"を持っていったが、これはあまり良くない。なぜかというと、寒いところでは中のキャラメルが固くなって、かじることができないからである。歯の強さに自信のある人以外は、持っていかないほうがいいでしょう。
そこからは、首ぐらいのラッセルとなり、少し平になったところで強風にとばされそうになりながらテントを張る。まわりは何も見えない。久しぶりの山の食事はとてもリッチで、あのα米までがおいしく感じられた。
翌日、風は強いが晴れ。一の倉が良く見えた。雪でまっ白になり寒々とした壁を登っている人がいるのだろうか。今まで何度か計画したが、まだ一度も行っていない。いつか行くことがあるのだろうか・・・。ピークまではトレースがないので、またラッセルが続く。後方を歩いている私は、まわりの景色を楽しみながらのんびり行く。雪面が太陽の光にキラキラ輝き、とてもきれいだった。最高の気分で登っていく。ピークからは、谷川岳、武能岳、七ツ小屋山の稜線がきれいに見えた。下りは、トレースにそってシリセードをするが、雪がやわらかすぎてあまり進まない。下りは苦手なので何度も転びそうになりながらバス停まで下りた。バスで水上まで行き、温泉に入る。800円は少したかかったかな。
私にとって約1年ぶりの雪山だった。雪訓ということで気軽にきてしまったが1日目は悪天候で、かなり厳しかったと思う。さすが上越の山だなあ。山というと、北とか南アルプスばかりだったけど、小さめでもまだまだ魅力的な山はいっぱいあるんですね。