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鹿又岳(GOGO山行 55座目)
安田 章

山行日 1989年3月18日~19日
メンバー (L)勝部、菅原、別当、安田

 予想していた地点より1時間程手前で車をおりなければならなかった。登り口の分岐点に着いたのも9時を過ぎていて、今日は途中で幕を張ることになるのかと、みんなで話していた。
 週末になって冬型の天気となり、雲の流れは速く雪も少し舞ってきて寒い日になった。谷あいでこそ風は弱いものの山の上の方ではゴーゴーと音をたてて、吹き荒れている。
 分岐点から1時間程は林道といってもよい道が続く。標高1200m位から傾斜がきつくなるが、道は大きく斜面をまいており、さほどきつくはない。傾斜がおちてくると今度は雪が深くなってきた。ヒザぐらいのラッセルだったが、春の雪で重いためか結構つらい。4人で先頭をかわりながら進んだ。道は雪の下にかくれてわからず、地図上の道を外れて、南へ向い鹿又岳への最短距離を行った。
 稜線附近には今は使われていないが車を通す目的で作られた道が走っている。その道も雪にうもれている。私達は急斜面をラッセルしながら登り稜線に出た。風は強いが、雪が硬くなる分歩き易い。
 鹿又岳の頂上には、午後3時過ぎに着いた。天候は良くはなかったが、日留賀岳を望むことができた。先々週、勝部氏が日留賀岳を登り、来ることのできなかった鹿又岳との間の稜線が長くのびていた。
 記念撮影を済ませすぐに降りることにした。林道を途中まできて幕を張った。時間は6時近くなって、雲の切れ間から赤い太陽が見えた。さあ、これからGOGO山行55座目完登を祝って酒もりだ。今宵の肴は石狩鍋。


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