トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ270号目次

至仏山
その2 至仏山
菅原 康之

 5月13日(土)。21時30分には全員集合し、3台の車に分乗し、ネオン輝く新宿を後にする。夜半に雨の降る鳩待峠に到着、軽くビールを飲んでシュラフにもぐりこむ。
 14日(日)。朝目がさめると、外は雨。ガッカリしてまたシュラフに入ってしまう。今日は至仏山からのスキー滑降を期待していたのだ。我々のテント内では、今日は停滞にしようかと考えていた所、吉岡氏達は行動するとの事で、いろいろ思案した結果、我々も共に行くことにした。ちなみに我々のテントには、私、今井氏、章子さん、服部氏で吉岡氏のテントには、珠美さん、斎藤さん、別当氏、井上(博)さんだったのです。
 少し歩き始めると、雨が上がり雲の切れ間から青空が見える。すぐ車まで戻りスキーを持って行くことにした。スキー滑降をする人は、私、井上(博)さん、今井氏、服部氏、章子さん、残りの人はウォーキングで山頂まで行くのだ。
 鳩待峠の駐車場上より雪があり、ブナやミズナラの広葉樹林帯の広い尾根を皆快適に進む。1886メートルのピークで吉岡夫婦と別れ、我々7人は、時おり青空を見せる中、のんびりと山頂へ向う。約3時間位で至仏山頂に着いたが、ガスにおおわれて展望がなくなってしまった。が、下山には問題はなさそうだ。岩つばめが飛びかう中、40分位山頂で休んだのち、いよいよ下山である。斎藤さんと別当くんは、足で下る為早目におりる。我々はスキーなのでゆっくり仕度にかかり、ワックスをぬって山頂を後にする。雪質はややザラメなので滑りやすく皆思い思いのシュプールをえがきながらアッとゆうまに小至仏を巻き樹林帯へ入る。そこで先に出た2人と合流し、しばらく行って吉岡夫婦とばったりあい、全員で1886メートルピークに上り、最後の展望を楽しんだあとスキー隊は先に鳩待峠へ降りたが、途中で尾根をまちがえ、トラバースして正規のルー卜に出て無事峠に到着、しばらくして歩き隊も無事おりてきた。ふりかえると至仏山頂がよく望め、今度は山ノ鼻へ滑降してみたいと思いつつ、峠を後にして老神温泉へと車をはしらせる。

〈コースタイム〉
鳩待峠(8:30) → 至仏山(11:15) → 鳩待峠(13:00)


トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ270号目次