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編集後記

 初めに告白してしまえば、本文とは脈絡のない「新聞」を本の中に綴じ込んでしまうという発想は、私のものではありません。4月の大集会で昨年並みの編集予算が認められたので、しばらくなまけていた特集をここらでいっぱつやってみるかと考えていた折、新潮社発行の Mother Nature's 1990 Spring という雑誌に椎名誠責任編集「日本海山川酒新聞」なるものが掲載されているということを広告で見、さっそく立ち読みしようと本屋に出向いたところ、これがあまりに素晴らしい内容の雑誌なので立ち読み計画を突発変更し購入、改めて寝っころがってその「新聞」なるものを見たところ、
「アハハ、こりゃおもしれえや!」
さっそく。パロって、岩つばめの「特集」に仕立てた訳です。
 今回の企画では、実にいろいろな人に助けてもらいました。特に、ワープロを打ってくれた金子周子さんには厚く御礼申し上げます。彼女の献身的助力無くしては今回の企画は成り立ちませんでした。編集者の勝手な思いつきで原稿を押し付けられても非積極的笑顔で了承してくださった皆さん、どうもありがとうございました。タケチャンマンこと札幌の内藤美智子さんには現実感溢れる漫画を寄せていただきました。プロの筆遣いの巧みさには改めて舌を巻きました。安田章・直子夫妻にはレタリングやイラストで苦労をおかけしました。また貴重な時間を裂いてインタヴューに応じてくださった井上博之さん、その長いインタヴューを上手にまとめてくださった斎藤ひろ子さん、どうもありがとうございました。そしてソーダンに乗ってくださった伊藤さん、「日評審委員」の皆さんにも感謝申し上げます。殊に佐藤明さんには飲酒シロートの私の飲酒関係顧問として随分助けていたださました。お陰様で気持ち悪くならずに効率的な取材ができました。
 このように、様々なヒトビトのご協力を得てできあがった今回の「三峰沢岩藪酒温泉新聞」ですが、「アハハ」と笑って読んでいただければ今回の企画は成功です。そして、その「アハハ」を次の原稿執筆への新たな活力としてもらえるならば、編集人としては尚結構! ということになるのですが、そんなことを言うと
「新しい霊界への招待状と結婚式場」
なんて咄ができて、昔、厭われても厭われてもしつこい原稿偏執人があったらしい、ケッ、こんちくしょう! なあんて言われちゃうのかもな。でも、メゲんもんね、オレは。

(服部)

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