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谷川岳・一ノ倉沢 岩登り
飯島 豊

山行日 1990年5月26日~27日
メンバー (L)山本(信)、荒川、別当、斎藤、飯島

 5月25日、新宿スバルビル前に集合し、別当氏の車で土合駅ヘ行く。翌AM1時頃到着し、3時間程眠る。朝から快晴の一ノ倉沢の雪渓をつめ、テールリッジを登り取付地点に着く。ここでパーティは荒川、別当両氏とゲンさん、斎藤さんと私に別れる。荒川パーティは変形チムニールートヘ、私たちは中央カンテルートヘと進んだ。
 トップのゲンさん、セカンドの斎藤さん、ラストの私で高度をかせぐ。III級のところは問題なく進む。しかし後をふり返ると空間ばかりである。途中IV級の所でかぶり気味のところはアブミに乗り進む。非常に高度、空間を感じ、怖かった。このような所では「もし」などと考えず、ゲンさん、ハーケン、ザイルを信用する。
 エボシ岩近くに出たのがPM5時頃、あたりはだいぶ寒くなって急いで下降する。南稜テラス、PM7時、日は落ち暗くなる。テールリッジをザイルで順番に降りる。(私はザイルを外し勝手に下りゲンさんから注意を受ける)雪渓に出たのがAM1時、テントに着いたのは3時頃であった。うどんで暖まり、次第に明るくなりつつある中眠りに就く。
 翌日も快晴であった。朝食を済ませ谷川温泉へ行く。ここは900円であるが、露天で景色も良く、とてもよかった。帰りも別当氏の運転で新宿ヘ。
 今回の岩登りでは、私個人の行動の仕方等反省しなければならない点がありました。また実に22時間の行動も、本番岩登りとともに私にとって初めての経験であり、非常に印象に残った。

 <追記>特に滝沢の滝の流れ落ちる音、落石の音、岩つばめのさえずり等岩場でしか味わえない音を、本の中ではなく実際に感じることができ、これからも機会あれば行きたいと思う。


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