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谷川岳東尾根・雪稜
山本 信雄

山行日 1990年3月11日
メンバー 山本(信)、斎藤、大泉、飯塚、阿部、飯島

 3月11日、天気 晴れ
 朝3時に起きて外へ出てみると、空は星空で晴れている。朝食をかるく済ませて3時50分、ヘッドランプを点けてセンターを出発。
 5時、一ノ倉出合に着き、まだ暗いので出合で明るくなるのを待ち、5時30分出発。取付は一ノ沢左稜から登り、シンセンのコルを目指して登り、チョッピリバテぎみの阿部ちゃんを横目で見ながら一本いれる。7時30分頃コルに着き大休止。
 コルから尾根は細い雪稜・岩稜となり、いやらしい尾根が続き緊張してしまう。あとは雪壁を200メートル登れば、我々の目指す尾根は東尾根だ。
 10時30分東尾根に出たのだが、雪稜はスカイラインのようなトレースがありみんなガッカリ。しばらく雪稜を登ると黒々とした第一岩峰に到着し、大休止したのち大泉が第一岩峰に取り付いたのだが、登れず。
一  ここでゲンさんの出番です。3名は登ったのだが、時間がないため残りは右から捲いてしまった。ひたすら高度を稼げば国境稜線は間近だと足に言い聞かせ登りました。フィナーレの雪庇を登り、とうとう出ました、オキの耳に出ました。3時過ぎ、とうとう登りました東尾根、谷川山頂。ハイー、みんなで記念撮影したのち西黒尾根を下山。
 最後に一言。私は一ノ倉に1ヶ月通っても天気が吹雪の時がありました。今回はたまたま3月の第2週としては春山だったかもしれないが、谷川の天候には注意して下さい。
 谷川の有名な話を知っていますか。えー、それは幽霊ではないですか。ちがいます。一ノ倉の天気と女の心はわからない。有名な話ですよ。
ゲンサンのコーナーでした。


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