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秋の米子沢
菅原 康之

山行日 1990年10月7日
メンバー (L)菅原、今村、吉江、石山、香山

 10月6日(雨)
 府中本町駅で、今村さん、吉江君、石山さん、香山さんと待合せて、昼すぎに車で出発した。沼田インターを過ぎたあたりから雨が降りだして、米子橋のたもとにある駐車場に着いた時にはどしゃぶりで明日の沢登りが心配だ。この日は駐車場にテントを張り一夜をすごした。

 10月7日(曇り)
 雨もあがりまずまずの天気なので早々に出発する。駐車場の横から入溪始める。しばらくは、大きな石が転がっている平凡を河原を、今村さんの読図の説明を聞きながら進む。河原歩きにあきたころ、上部が見え稜線では紅葉が始まっており、なかなか綺麗である。1時間位でゴーロを歩き終ると最初の滝が現われ左側から越える。ここからが米子沢の核心部でワクワクする。すぐ上部に米子最大の滝がでてくるが、右岸側を高巻とする。次々に出てくる滝を快適に越え中流部ではゴルジュ帯が出現するが、ゴルジュ内は比較的簡単に突破できる。沢巾いっぱいに水を落す滝を越えると素晴しい大ナメが上部へと続いている。これほどのナメを見るのは初めてで、なんとなく心うかれてはしゃぎたくなる。でもスリップをするとすべり台のごとく流されてしまいそうだ。まわりに目を移すと、熊笹の緑色の中に黄や赤色の紅葉色がマッチして美しい。ゆるやかな稜線を間近にながめながら行くと草原状の二俣に着く。右へ行けば巻機山の最高峰に行けるが、風も強くなり天気が下り坂なので左の沢に入り巻機小屋へと向かう。沢巾も細くなりしばらく行くと左側の踏跡を登り沢と別れ井戸尾根に上がる。
 小屋の中は多勢の人でにぎわっており我々も中で軽く食事をして、ガスにけむる巻機山を後に井戸尾根で下山する。越後湯沢に立寄り、温泉で汗を流して最後をしめくくった。

〈コースタイム〉
桜坂P(6:00) → F1(7:00) → スダレ滝(8:45) → 大ナメ(9:30) → 二俣(10:30) → 小屋(12:00) → 桜坂P(13:45)

湯沢湯元温泉 200円


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