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新人歓迎会・救助訓練
勝部 辰朗
山行日 1990年6月23日~24日
メンバー 山本(信)、佐藤(明)、今井、荒川、阿部、大泉、井上(博)、鈴木(章)、菅原、牧野、飯塚、斎藤、飯島、渡辺(昇)、吉田、石山、小川、小西、服部、吉岡、勝部

(1)新人歓迦会 於 丹沢・水無山荘

 企画の山本ゲンさんの発案で、新人歓迎会を催す事となった。対象となる新人は、今年は名簿上飯塚さんより下とし、それ以上の人がホステスとなる。そして、来年新人歓迎会をする時は、今年の新人がホステスになるというものである。新人は明日の三峰であり、大切にしなければいけないし、まっなにはともあれ酒が飲めるわけで、それは良い案だとばかり、ゲンさんの案にすかさず賛成の意を表したのであります。
 6月23日(土) 場所は丹沢大倉キャンプ場の水無山荘を借りて(素泊り二千円)山荘前にてPM7時より宴の幕は切って落された。
 今回のゲストは、飯塚、斎藤、飯島、渡辺、吉田、石山、小川、小西の8名。迎え撃つ美人ホステス&危ないホストとして、山本(信)、播磨、佐藤明、今井、荒川、阿部、大泉、鈴木(章)、菅原、牧野、勝部の面々であった。
 メニューは、天ぷらフルコース、カラ揚げ、サラダ、丹沢の豆腐等々と持ち寄りのつなみ。ビールに日本酒、ワインにウイスキーとなんでも飛び出して来て、しまいにはヨカチ○踊りまで飛び出して宴は果てた。
 新入諸君、早く会に融け込んで一生懸命山を楽しんで、いろいろ覚えて、明日の三峰の星になるのだよ。ぐゎんばろう!

(2)救助訓練 於 小草平の沢

 6月24日(日) 前日の新入歓迎会参加のメンバーは、8時過ぎ小草平の沢へ向け出発。途中当日参加組の服部、井上(博)、吉岡3氏が車で来て合流した。沢に入ったのは10時頃だった。
 今日の訓練は、沢の中での事故を想定してのプルダウン、搬送を主目的とし、講師として山本のゲンさんを中心に行なわれた。
 二俣と小草平の沢の出合に「救助訓練中」の看板を置き、最初に出くわす三段の滝の下段4mの滝で負傷者を背負ってのプルグウンと又滝の上への引き上げを交替して何組かの人達にやってもらった。
 その後、吉田さんに負傷者になって戴き担架にて二俣までの搬送を行なった。その際途中の堰堤の乗越しと、その下の片側の切れた道の箇所に於いては、ザイルでケーブルを張り、滑車を使っての搬送になった。 二俣の出合に到着し訓練を終えたのは4時であった。
 このような方式の訓練は昭和59年に佐藤明委員長の許で、同じ小草平の沢で行なわれた事があった。その時の岩つばめ(第251号)の佐藤氏の記事に「このような救助訓練は非常に有益だったと思える。なぜなら、救助作業の困難性を知ることが、逆に安全登山の重要性を知る第一歩と考えるからである」との意見には、全く同感である。また、救助作業は生半可な知識や技術ではできないし、強靭な体力と意志、リーダーシップとチームワークが無ければ行なえるものではないことを痛感する。だからこそ、救助作業を行なえる程の知識技術・体力等を各自が身に付ける事が、事故を起こさない人と山岳会を作ることになるはずである。
 そういう意味でも、救助訓練は山岳会が行なう一番重要な訓練として、より充実したものを継続して行ない、皆で研究し技術知識を高め合ってゆきたいと思うし、会員各位もその点を自覚し参画されますようお願いいたします。


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