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三峰祭り
服部寛之

参加者(+は子供人数)
菅原、井上(雅)、大泉、飯島、今井、服部、荒川、箭内、伊藤、鈴木(嶽)、小林(健)、阿部、石田、牧野、鈴木(章)、石山、飯塚、広瀬夫妻、田原夫妻、金子夫妻(+1)、川又夫妻(+2)、佐藤明夫妻(+2)、中村夫妻(+2)、小林(勝)(+1)、播磨(+1)、遊佐(+1)、飯塚さんの友人1名

 10月10日(水)体育の日
 三峰祭りは、例年ならば、山間のキャンプ場で、土曜の夕刻から一泊で行ない、しかも翌日には救助訓練を実施するといったスケジュールで催されるのであるが、今年は趣向を大幅に変えて救助訓練とは切り離し、昼間、日帰りで、しかも海で行なう、ということが委員会で決定された。
 これは、言うなれば、なるべく世間の眼に触れる度合の少ない、ということは迷惑を被る善良な市民がより少ない山の中で、焚火の炎に理性を焼却し尽くした我が三峰の実態を夜の闇に隠蔽しつつ、秘やかなりにも賑々しく取り行なわれる歓喜と狂乱のバカ騒ぎを今年は一転させ、ひさびさに理性を取り戻した三峰の、子供も交えた和気藹々ぶりを白日の下、一般大衆の衆目にさらし、山岳会としての結束を敵地?海で堂々アピールしようという発想の一大転換なのでありますね。
 しかも、場所は、ショーナン中のショーナン、江ノ島は、あの今をトキメク "Inamura Jane" の稲村ヶ崎を望む橋の下の浜なのであります。
 「TPOを正しくわきまえた委員会のセンスもなかなかスルドイものがあるな」
と、その日オレは現地偵察のため弓なりに続くショーナンの国道を髪をまさぐるマリンブルーの潮風を右前方43度の角度から受けつつワゴンを走らせ、カセットから流れてくるサザンの新曲のコージーなノリの中で思ったりしたのであるが、当日現地に集合した面々を見て、
 「このTPOのスルドサを正しく解る奴なんぞ殆んどおらん! あまりにも湘南族との人生の森羅万象に対する感覚にギャップがありすぎる!!」
という厳しい世代の断絶的現実にハタと気がつき、正にマイナス100度の太陽に頭がクラクラする思いがしたのであった。
 しかし、マ、そんなワタクシの声にならない想いとは関係なく、というよりも全く別の山屋の次元感覚の中でモノゴトは和気藹々と楽しく進行して行き、ややジャリジャリする調味料ではありましたが、焼き肉や焼きソバ等焼き関係の売れも着実な伸びを見せる中、ドッヂボールや三角ベースに興じたり、あるいは酒池肉林に徹する人は徹し(註: 肉 = 牛、トリ)、幼児は幼児同志仲良く砂遊びしたりして、11時頃から4時頃まで、それぞれ楽しい秋の浜辺の一日を過ごしたのでありました。
 参加者は合計43名(内子供10名)で、会計は下記の通り赤字となってしまいましたが、食料やら道具やら一切の手配をし当日も全体を取り仕切った菅原企画委員長には大変ご苦労さまでした。

収入会費(大入500円、子供無料)16,500円
勝部氏より寸志2,000円
合計18,500円

支出食料代10,600円
乾杯用ビール8,400円
切り炭代3,450円
駐車場料金820円
通信費1,140円
合計24,410円

差引5,910円の赤字は、会の会計より補填しました。


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