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会津朝日岳 きのことり山行
小川 和良

山行日 1990年11月10日~12日
メンバー (L)鈴木(章)、服部、秋場、牧野、石山、阿部、小川

 9日の夜、悪天候のなかを服部氏の車で只見へ向かった。雨の為寝る場所探しに苦労し、雨やどりのできるトンネル(スノーシェルターだったっけか?)の中で、テントと車それぞれに分かれて寝た。
 10日、昨日からの雨はまだ降っていた。こりゃ雨の中の山行となりそうだなとゆううつな気持ちで目的の赤倉沢出合へ向かう。けど出発するころには雨は止み、ほっとした。再び雨が降らないうちに避難小屋に着きたいとの一心で登りはじめる。途中の大きな倒木の下の方にナメコを見つけた。そのナメコは後のうどんやみそ汁のおかずになった。
 11日。曇。朝起きて小屋の外にでてみると、いつのまにか雪が積もっていた。10時15分頃小屋を出発して、まだ慣れない雪道を慎重な足どりで頂上へ向かう。けれど荷物を小屋に置いてきたので、思ったよりは楽に登れた。
 そして11時頃頂上に着いた。展望はなかなか良く、遠く会津駒が見えた(雲で見えなかったような気もする)。写真を撮ると早々と下山を開始する。雪はあるが、一本道でしかもいま来た道を戻るだけなので迷う心配はなかった。小屋に戻り、自分の荷物の整理をすませて、昨日来た道を戻って下山する。本来なら、丸山まで足をのばしてもう一泊するつもりだったが、天候があまり良くないのでそれは断念することにする。昨日ナメコを見つけたところで、アキコさんと牧野さんがナメコを求めてやぶこぎを始めた。私も近くの倒木の下を探してみたが、見つからなかった。もっと奥の方へ行かないとだめなようだ。早々と切り上げて、服部氏や秋場氏とともに、昨日の雪でぬかるんだ道を慎重な足取りで下りていく。三平のミチギと呼ばれる水場で休んでいると、ビニール袋いっぱいのナメコを持ったアキコさんと牧野さんが追いついた。赤倉沢出合に着いたのは、午後3時頃であった。おわり・・・ではないよ!!
 さてさて、12日下山の予定が1日早まったということで、みんなでどこの山へ行こうかとガイドブックをめくった。協議の結果、石裂(おざく)山に決まり、目指すべき加蘇山神社まで車で走り、そこの駐車場に幕をはった。因みに途中で塩原温泉に立ち寄っている。
 12日、晴。本日はハイキング日和となった。加蘇山神社を午前10時に出発し、午後1時半に同神社に着いた。途中石裂山と月山の二峰の頂上にたち、また鎖場あり、岩場ありとなかなか変化にとんだコースだった。
 帰りは小来(おころ)川温泉に寄って、汗を流した。

〈コースタイム〉
10日 赤倉沢出合発(11:35) → 三平のミチギ(12:20) → カノウノ高手(13:30) → 小屋(15:00)
11日 小屋発(10:15) → 朝日岳頂上(11:00~28) → 小屋(12:00~13:00) → 赤倉沢出合(15:00)
12日 加蘇山神社(10:00) → 石裂山(11:45) → 月山(12:00~12:30) → 加蘇山神社(13:30)

☆月山から石裂神社に下りる道は現在廃止。途中の橋が落ちているとのこと。月山からの下山路は加蘇山神社からの上り道に合流するようになっている。


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