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日光白根山
飯塚 陽子

山行日 1990年11月3日
メンバー (L)菅原、小川、飯塚

 11月3日(土)早朝―。昨晩からだいぶ令えこんだようで、外の空気はキーンと冷たく、これから登る日光白根山の上部は、薄く雪化粧されていた。やっぱり山には一足早く、冬が訪ずれているんだなあなんて感心してしまった。
 朝食は途中でとることにして、テントを撤収しとにかく白根山の登山口を出発。今日は、新しく買った山靴を初めて履いているのでちょっぴり歩きづらいのだけど、お天気もバッチリだし何となくルンルン気分である。
 朝食を途中でとり、だんだん登っていくにつれて積雪も多くなってきて、久々の雪の感触を楽しみながら弥陀ヶ池を通り、昼頃には白根山頂上に到着した。山頂付近は真白の世界なのに、遠くの山々は晩秋独特の錆れたような赤・黄・茶で染まっている。その不思議な光景の中、小休止、そして頂上からぐるっと回る感じで五色沼へと下りた。この沼の周りの木々も既に葉を落とし、ここでは声を出してはいけないのではと思わせる程、静寂な雰囲気に包まれていた。(この場所に不似合な大声で仲よく笑い合う、男2人のパーティーもいましたが。)暫くその五色沼を散策してから、登ってきた道を下り、菅原さんの車が停めてある登山口の道路に着く。晩秋から初冬へと移り変わる山の、静かな雰囲気を味わえた山行であった。
 帰りには、明日は日曜日ということもありゆっくりと湯元の温泉につかり、晩秋の日光を後にした。翌日の日曜日は大雨で、家で停滞。ラッキーな週末の山行でした。

〈コースタイム〉
菅沼(7:50) → 弥陀ヶ池(10:00) → 白根山山頂(11:40) → 避難小屋(12:25) → 弥陀ヶ池(14:55) → 菅沼(15:55)


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