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平成四年正月合宿 爺ヶ岳集中
その1 総括
(総括リーダー) 菅原 康之

 今回の正月合宿は、後立山の爺ヶ岳で行うことに決定していた。となりに鹿島槍があるため人気的には影が薄く、また標高も2600メートルたらずであまり目立たない山であるが、比較的入山しやすく、そのわりに積雪も豊富で、また寒風にさらされ北アルプスの本格的な厳冬期を体験できる山である。また今の三峰山岳会の力量として成功率が高く集中形式でルートが取れて冬の後立山を味わうにはやはり、爺ヶ岳に落ち着く。メインルートとして東尾根、南尾根、白沢天狗尾根の3ルート、また別動隊として赤岩尾根の1ルートをもうけ、計4ルート総勢24名で計画された。11月に東尾根と白沢天狗尾根の偵察を行い、12月には富士での雪訓を行い、準備会では新人だけですが装備について簡単に説明して、あとは各パーティーリーダーにまかせてしまった。やはり参加者全員でもう少し計画段階で緻密に行うべきだと思った。でも結果として今回は予想に反し天候も比較的安定し、予定日数より早く下山をした。まず東尾根隊は、ラッセルも特別難しい所もなく予定どうり山頂に登った。また南尾根隊は新入会員が多いわりにリーダーの機転によって予定どうり山頂にあがり東尾根隊と合流した。赤岩隊も素早い行動で山頂に立ちその日に下山をした。白沢天狗隊のみ胸まで潜るラッセルにはばまれ敗退となってしまった。
 行動面では多少問題点があったが、ほとんどの会員が山頂に立ちそして無事下山という形では、会全体として80パーセントは成功したと私は思う。その後、ルームや委員会にて反省会を行い以下反省する点が出ましたので列挙してみます。まず、準備会等でしっかり打合せを行い、新入会員に適切なアドバイスをする。ルートによっては人員及び日数等をふやす。私も含めてリーダーの優柔不断、個人装備の軽量化、多人数の場合のトイレ作り、トランシーバーの交信時間、ワカン持参等その他もろもろ出ましたが、もう一度リーダー及び会員の人達みんなで見つめ直してワンランク上がった充実する合宿を行ないたいと思います。また各リーダーさんそして会員の方達、大変ごくろうさまでした。次回も皆様の協力でガンバリましょう。


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