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北八ヶ岳で山スキー
澁谷 聡子

山行日 1992年3月8日
メンバー (L)菅原、遊佐、武石、高木、吉江、澁谷

 3月7日の夜、菅原号にて西国分寺駅を出発。年季の入ったのやら新しいのやら、思い思いのスキー板を持つた6人の、今夜の宿は小淵沢駅です。初心者対象の山スキー講習会ということなのだけど、ピカピカの初心者はどうやら2人だけらしい。先生が多くて嬉しいや。
 翌日はロープウェイの山麓駅駐車場で身仕度をととのえ、ピラタス横岳ロープウェイで山頂駅まで。約9分で高低差466メートルを一気に上がる。楽ちん。そこでまずシールのつけ方から教わる。ほんの10年位前、ゲレンデの板にナイロンのシールをつけて歩いたことがある。これが結構緩んだりした記憶がある。今は粘着剤がついたシールを板の裏に直接つけてしまう。これだとずれないし、ひっかけたりもしなくてすみそうだ。世の中便利になったもんだ。歩き方の基本も教わるが、頭で理解してもやり始めると当然できないので、とりあえず出発する。道はクロカンのコースとなっていてわりとなだらかだ。ただし道幅は狭いので、初心者2人はよく転び、枯れた木などはなぎ倒して進む。ベテラン4人は軽快に滑りを楽しんでいたようだ。
 五辻、出逢いの辻をへて、メルヘン街道にでる。名前こそロマンチックだが、なんのことはないただの林道です。麦草峠から林道を離れ、目的の白駒池へ。餌付されているリスを目で追いながら30分くらいのランチタイムをとる。帰りは麦草峠あたりで思い思いに広がって滑った後、オトギリ平、出逢いの辻を通って山頂駅まで戻る。体重移動が下手で速く歩けないので、かなり大変な思いをして辿り着いた。しかしこれから先がもっと大変だったのでした。下りはロープウェイの横のピラタス蓼科スキー場です。派手な一般スキーヤーに混じって、非常に地味に麓までずり落ちました(とても滑ったとは言えない)。それにしても山靴で滑るのがこんなに難しいとは思わなかった。くつの中で足がゆらゆら動き、まるで方向が定まらない。私のスキーにだけエッジがないのかと思ってしまう。あの状況下では、どんどん軽やかに滑ってしまう他のメンバーが「カッコいいお兄さん達!」と映ったことを付記しておこう。
 たとえ山スキーでも下山のあとの風呂+めし+酒のフルコースは変わらず。立ち寄った「もみの湯」は6時からなんと半額の3百円になるという。6時まではあと10分足らずなので、当然ロビーでうろうろ待つことにする。はたして6時になると、そこら辺にいた人達が入浴券の販売機に並び出すじゃない。どうもロビーに人が多いと思ったわ。結構混んでいたけど、広くてなかなかのお風呂でした。帰りは渋帯したりして、11時すぎに帰り着いた。
 山スキーは、上達したらきっとすごく楽しいと思う。自由自在に滑れてツアーになんか行けちゃったら素晴らしいですよね。来シーズンにはせめてもう少しなんとか・・・・頑張りたいものです。懲りずに待っていてくれたメンバーの方々、どうも有難うございました。

〈コースタイム〉
ロープウェイ山麓駅(8:40) → 山頂駅(8:50~9:30) → 麦草峠(11:15) → 白駒池(11:45~12:15) → 出逢いの辻(13:00~13:45) → 山頂駅(14:45) → 山麓駅(16:00)


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