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集中山行・谷川岳
その1 概括
服部 寛之

 今年の集中山行は、7月25日(土)~26日(日)に谷川岳で行なった。沢登り4パーティー、岩登り1パーティー、尾根3パーティーの計8パーティー、33名の参加であった。各パーティーのルート、参加人数は次の通りである。

万太郎谷(L)菅原8名
ヒツゴー沢(L)大泉4名
西黒沢ザンゲ沢(L)今村3名
赤谷川本谷(L)井上(博)3名
一ノ倉沢滝沢第3スラブ(L)別当3名
平標山より谷川岳(L)服部5名
天神尾根(L)原口3名
(L)佐藤(明)4名

 集合は、谷川岳肩ノ小屋前に26日正午とした。一番乗りはヒツゴー沢のパーティーで、彼らは早くも25日の夕方には到着してしまった。次いで翌26日に天神尾根の佐藤隊、平標山からの縦走隊、原口氏ら一行、西黒沢ザンゲ沢隊、万太郎谷隊、第3スラブの3人、と次々に到着、一同「ヤーヤー」「まぁ、一杯どう」と、いつもの調子でなごやかに集った。集合時間を大幅に過ぎても赤谷川のパーティーが現われず一同心配したが、事前の打ち合せ通り13時に下山を開始した。菅原氏のパーティーだけは赤谷川隊を待ってもう少し集合場所に留まったが、結局赤谷川隊は現われず、菅原氏らも下山した。
 以下の赤谷川隊の報告にもあるように、赤谷川隊はルートを誤って行き詰まり救助を待つはめに陥ってしまったのであるが、会としては翌月曜日夜には救助隊を現地に送り、火曜日朝から捜索を開始、その日の14時過ぎには彼ら全員無事の報せが現地本部に入り、翌水曜日に無事下山・帰京となり、会員一同安堵の胸を撫で下ろしたのであった。
 とんだハプニングのおまけが付いた今回の集中となってしまったが、ひとりの怪我人も出さずに済んでなによりであった。救助隊の編成・行動については、別掲の『赤谷川本谷捜索救助活動記録』をご覧ください。

ルート概念図

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