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谷川岳東尾根 "一ノ沢・二ノ沢中間稜"
城甲 紀夫

山行日 1993年3月20日~21日
メンバー (L)山本(信)、城甲

3月19日(金)
 上野AM12:09発の谷川5号でビールを飲みながらのんびり出発。登山指導センターへ泊る。当夜はモツ鍋で痛飲。立川山岳会の捜索隊4人がそわそわしていて、話を聞きながら飲んでいたが、ノンビリした捜索隊の印象。(一ノ倉沢で二人遭難)
3月20日(土)
6:00登山指導センター出発
7:00一ノ倉沢出合 7:30一服の後、出発
 日頃の行いが良いのか、本日も好天。
8:00一ノ沢・二ノ沢中間稜取付点
 中間稜は裾広がりの地形で、ラッセルにも悩ませられず快適に取り付き、高度を稼ぐ。天気も好天、微風で少々暑いぐらい。尾根に出て、ブッシュの出た雪稜を登ると傾斜が急になってきて、ピークに立木のある所に出る。このあたりからの急傾斜は雪稜登りでなく、灌木登りの様相となる。夏はひどいヤブ尾根で大変なコースなのだろう。
9:30痩せた雪稜の下降点の手前
 二パーティが待っていて、当方も小休止。ここでザイルを出す。下降点よりは、急なヤブ付きの雪稜で、黙々と高度を稼ぐ。宛ら腕力まかせの木登りだ。
10:30痩せて急な雪稜
 少々厭な感じの雪稜の中間点でピッチを切って渡り、平坦な場所で一服。
12:50第一岩峰
 三パーティが待機中で大休止。12:00過ぎまで晴れで、薄い高曇りで暑くもなく、快適な雪稜歩きを満喫。岩峰は直接登らず、二ノ沢の源頭の雪壁を巻いて登る。この頃より雲が出だす。
2:00稜線の雪庇の手前
 東尾根のパーティも合せ、大渋滞。1時間弱待っている間に吹雪になる。待っている間に食事を済ませたら良かったのに、食事を摂らずに後でへばる。
3:00稜線へ
 小休止の後、下山。
3:30トマの耳に
 二人で頂上にタッチして下山。吹雪は多少強くなるし、ガスが厚くなったので、慎重に下降。
4:30ラクダのコルへ
 腹が減って歩くのが面倒になってくる。"腹減った、腹減った、ビール飲みたい"と言いながら下山。
5:30登山指導センター
 二人で空腹を満たしていると、隣の賑やかな連中に「山本さんでは」と声を掛けられて、それから大宴会。少々品の悪い奴だと思っていた連中が東京YCCの切島、松本以下の4人組でセンターに泊まっていた15 人で大宴会。一緒に飲むと親分株の切島氏もタオルを頭に巻いてドヤ街の兄んちやん風のセンスも大変なものだが、老成した風もなく、ヤンチャな姿・態度をそのまま残し好感の持てる兄んちゃんだ。我が愛すべきゲンさんも最初持て余し気味だったが、雰囲気に同化するのは早く、本来の酔っ払いのゲンさんの姿に。午前3:00頃まで飲んでいた様子。
3月21日(日)
 9時過ぎタクシーで水上の,"湯てるめ"に直行。ここで元気印のお嬢ふたりにバッタリ会い、4人で車中、釜飯をパクつきながら帰路へ。お嬢ふたりとは爼ぐら山稜を踏破した章子さんと陽子嬢の2人組です。"男性諸兄も老け込まないで、頑張りましょう"


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