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両神山
大久保 哲

山行日 1993年5月30日
メンバー (L)大久保、安田、高木、田代、井上(雅)

 日曜の天気は雨の予報のなか、三峰口ヘ車で向う。ルームで聞いた通り、駅ではなくバス停で仮眠する。駅のベンチでも仮眠出来るが、電車の方が始発が早く、ゆっくり出来ないとのこと。6時に起床し、白井差へ向う。何とか天気はもちそうだ。白井差は約10台位の駐車スペースがあるが、我々が着いた時には2~3台分のスペースしかなかった。朝食を食べ7時に出発する。沢のせせらぎを聞きながら10分程歩くと昇竜ノ滝が現われる。御手洗場を過ぎると、しだいに急登になる。ひと汗かいたころには一位ガタワに着く。ここまで約1特間。展望もあまりなく、登山者も多いので休まずに山頂へ向う。ここからは岩場も多く、クサリ場も何ヶ所かあるが、特に危い所もない。途中、両神神社で一本取る。ベンチで休んでいると、ポツポツと雨が落ちてきた。天気もここまでかと思ったが、本格的な雨にはならずにすんだ。神社を過ぎ途中登山道の真中に休憩小屋がある。小屋の中を登山道が通っている。ここを過ぎるとやっと展望が開ける。新緑があでやかに映るなか、両神山の山頂も間近に見える。さらにひと登りすると山頂に着く。山頂は少し狭い岩峰だ。先客のいるなかへ記念写真を撮り、我々の場所を確保する。というのも、我々が白井差を出発する時、15名位の高校生の団体が同時に歩き出したのである。途中でその団体を追い越して来たのだが、その団体が山頂へ着こうとしているからだ。しかし彼等は山頂へスイカ4個を担ぎ上げたのだ。そして我々や他の登山者にも快く振る舞ってくれたのだった。しっかりスイカをもらい、気を良くして大峠へと向う。途中、ミヨシ岩で展望がいいので一休み。やっぱりこの時期緑が大変きれいだ。時々ヤシオツツジのピンクがアクセントをつけてくれて歩いても楽しい。大峠からの下りはすべりやすいがいっきに下り降り、山頂から3時間のコースを2時間で自井差へ着いてしまった。今回は休みの都合で前夜発日帰り山行だったが、次回は日向大谷から清滝小屋泊りで来てみたい。なかなか楽しいコースだった。尚、付け加えだが、自井差の無人小屋は、寝具付きで一泊2千5百円だった。カギはすぐ近くにある民家で開けてもらう、との事だった。利用する方はどうぞ。


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