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丹波川小室川谷
福間 孝子

山行日 1993年7月31日~8月1日
メンバー (L)荒用、箭内、福間

 土曜の夜、奥多摩駅でポツンと一人で待っていると三峰の女子部山荒し隊の皆さんと一緒になってしまう。いつのまにかビールを片手ににぎっている。どうしていつもこうなってしまうのか・・・・。
 1時間程かかってタクシーで三条橋まで入る。車がたくさん駐っている。ほとんどが釣りの人達のようで、翌朝はビールとバーベキューの残がいがいたる所にみられる。
 出合いまでは30分ぐらいということだが歩くこと1時間、どうも行きすぎたらしい。引きかえして出合をやっと捜し出す。よく見ていないとわかりづらい。
S字三段の滝は直登できるはずだけれど水の勢いがすごくてとても歯がたたない。でも箭内さんは正に水を得た魚のごとく入っていく。残る二人はサワサワと高捲く。釜が多くて泳がなければいけない所が何度となく出てくる。その度に箭内さんは水へ突入していくが、カナヅチの二人はザイルを流してもらうけれど水の勢いが強すぎてか流れてこない。又もやサワサワサワと高捲く。
 途中で箭内さんがクジラの空中ダイブのように沢に水しぶきをあげてとび込む。オーッきもちよさそう、とばかりに私もやってみる。とび込む体勢を問違えてしまった。いきなり沢の中の岩にヒザをしこたま打ちつけてしまい、あまりの痛さにおぼれそうになってしまう。おかげでまだまだ先は長いというのにビッコをひきながら沢登りをするはめになってしまう。何かのバチが当ったのだろうか、心あたりは沢山あるけれど。
 午後3峙、何だかもう疲れ果ててしまった頃やっと稜線に出る。大菩薩の笹原の風にしばし休憩。とび出した所がすがすがしい景色だったりすると、とってもいい沢だった様な気になってくる。終わりよければすべてよしというところかな。
 痛むヒザにハチ巻をして福チャン荘まで下る。ここでタクシーをよんで塩山まで戻る。今日中に掃れそうで一安心。無事帰宅。


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