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山行を振り返って
田代 昭夫

 60周年記念の原稿依頼が全員に有った。入会して1年半余り、大した活動もしていないのに何を書いていいのか、大いに迷うところだ。
 私と山の関わりは、高校ワンゲル時代の数回の山行経験だけである。以来、10数年登山はおろかハイキングにも行ったことがなかった。子供と川原でバーベキューをやるのが関の山だった。
 ヒョンな事から会社の先輩であるO氏より山の話を聞いてから、久し振りに山に行って見たい・・・。実に単純な動機で三峰に入会した。
 入会後、私にとって一番印象深い山行は、平成5年・春山合宿・剱岳である。重装備で本格的な雪山登山と聞いて、それまで大した技術もなく楽な山行ばかりだったので、みんなについて行けるのか不安だったが、一度は雪の剱に立ちたいと思い参加することにした。
 いざ出発すると、寝不足による疲労感と重荷で、決して楽なものではなかったが、雪の感触は心地良かった。初日から雨でパッとせず、翌日もルートを間違ったりしたが、取りあえずベースに合流できた。本峰には、天候に恵まれ何事もなくピークを踏め、その日は旨い酒を飲めた。これもひとえに、リーダー始め同行したメンバーの励ましがあっての事と思い、感謝するばかりである。
 今後は、もう少し技術を習得し、自分の山行の幅を広げたいと思います。今後とも会員諸氏には、ご迷惑をかけると思いますが、よろしくお願いします。


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