三峰山岳会創立六十周年誠にお目出とうございます。会務を執行する歴代委員の方々の努力の賜ものと考えております。会が歴史を重ねると同様に私も年をとりました。忘年会の折、播磨さんより、この場の最年長との指摘があり、ぐるっと見渡すとやはりそうでした。三峰神社参拝の時は、西島先輩の次のようでした。
　最近は頂上から民家の屋根が見えたり、バイクの音が聞こえる、いわゆる裏山ばかりを登っていましたが、今年は私にとっても、空前絶後だったのです。
　春、剱岳北方稜線、大窓から本峰迄の雪と岩の稜線、すばらしい登山でした。時々ザイルのお世話になり内心はビクビクものでしたが。
　夏、黒部川上の廊下、お米が実らない冷夏、増水と冷水の中をスクラム組んでの徒渉、別所さんの緻密な計画の勝利でした。
　秋、大洞川井戸沢、台風による増水で高捲きの連続、予定以上に時間がかかり、川又への下山は夜になり、道をはずしてご迷惑をかけました。
　冬、冬山は登りませんので、ジョギングです。川口市から行田市の利根川大堰へ続く見沼代用水路の脇にヘルシーロードがあります。ザックに水と食糧を入れて走りました。54km、丁度6時間でした。
　裏山へとぼとぼと一人で行くのも悪くないのですが、今年は一歩踏み出して、三峰の仲間と歩く機会を何回か持たせて頂きました。会の力を借りると大きな事ができるのが実感です。今後とも宜しくお願い致します。