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梱包・保険について
吉江 信也

 梱包は、飛行機で追加料金成しで運べるBAGGAGEは各自2個までであるので、個人装備は各自のザックに入れ、共同装備とスキーとピッケル、そして日本から準備した食糧を8個分の荷物になるように梱包した。一つの荷物は手で運べる程度の重量ならよいので、4本のスキーと4本のピッケルとスコップを一つに纏めて、この荷物が2個、行動食で1個、テント、バーナー、などの共同装備と共同食糧で5個に纏めた。1個あたり30Kgぐらいになり、数日を費やし、全部防水加工をしてダンボールに詰め、バラバラにならないように補強し梱包した。
 また、LPまでのセスナ機には3人までしか乗れないので、さきに降り着いた隊員が装備に困らないように、数日分の食糧と幕営装備を一つに纏め、最初に輸送するなど工夫した。
 保険は、掛け捨ての海外旅行総合保険と都民共済に入った。ほとんどの損害保険会社からは、マッキンリーのような山を登る場合は保険を断られるが、三井海上火災保険会社だけが引き受けてくれた。しかし、登山期間中は運動割り増しがかけられ、保険料はかなり高い。凍傷、高山病などで入院する可能性も高いので、入院治療費一人50万円で最低限の傷害保険に入り、それとは別に都(県)民共済に加入した。保険の加入は強制し、保険金受取人を三峰山岳会にして、遭難事故などの時の救援費に充てることとした。


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