トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ284号目次

山スキー 根子岳
箭内 忠義

山行日 1994年1月15日~16日
メンバー (L)箭内、井上(博)、高木、古川、豊嶋

○山スキーの輪が広がった。
 今までは「山スキーに行こうよ」と誘っても、「ああ、今度ね」と軽くかわされていた。今度とおばけは会ったことがない。それで、かくれ山スキー山行をやっていた。
 しかし、嬉しいことに、今期初の山スキーに山スキー初めての古川さん、豊嶋さんが加わった。ベテランの井上さん、次期リーダーの高木さんと高崎駅ビバークで上田駅へ向かった。共通一次テストの受験生で満員の列車を上田で下り、タクシーで菅平まで行った。リフトを下り、根子岳に向かう時にはもう11時になろうとしていた。思いのほか時間がかかってしまった。聞くところによると、上野から上田まで直通の夜行があるという。(急行能登)大失敗だった。
○行きはよいよい帰りはこわい。
 天気は最高。青空が広がり根子岳頂上までよく見える。その上風も無し。高木さんのリードで出発。ぐんぐん一人先に登っていった。初めての古川さんや豊嶋さんもシール登高に慣れると遅れず登って行った。井上さんはゲレンデ用の板と靴なので大変。つぼ足で行くが、一歩ふみ出すたびに膝まで、時には腰までもぐり、板を背負っての完全なラッセルとなってしまった。ルート図集には1時間と書いてある避難小屋まで30分強で着いた。井上さんもラッセルにめげずに登ってきた。
 一本とったあと、楽な気分で頂上を目指した。ところが小屋からが結構長い。高木さん達は結構とばしていくが、あとはマイペースで頂上を目指した。疲れるが、樹氷もあり気分はすこぶるよい。スキー組はラッセルはないが、つぼ足の井上さんは、腰までのラッセル。しかしそれにもめげず泳ぐように登って行った。
 井上さんを除いた4人が頂上に揃った時はもう4時頃になっていた。井上さんをちょっとの間待っていたが陽も落ちてきたので急いで下って行った。下りは、一気に滑り下りるものと思ったら大間違い。根子岳の斜面は笹で覆われている上、1月の雪なのでしまっておらず、ズボッ、ズボッともぐってしまう。その度に倒れることになる。倒れまいとするから、慎重になり滑れなくなる。ズボッ雪、シュカブラで、下りは思ったようには楽しめなかった。しかし、滑れそうな斜面をみつけ各自が技を披露しながらテントを目指した。スキー場に着く頃は、あたりは暗くなり、人工降雪機の音がやけに響いていた。スキー場下に張ったテントに着くと井上さんが待っていた。頂上直下の壁の所まで登ったと聞いてその体力に脱帽した。
 テントでの宴会は楽しかった。
 翌日、足の調子が悪いと言う井上さんは先に帰り、ゲレンデスキーを楽しんだ。そして行きのタクシーで聞いた、真田温泉に入り帰路についた。お疲れさまでした。
 ちなみに、真田温泉の入浴料は300円です。


トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ284号目次