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アイスクライミング 乙女の滝
飯塚 陽子

山行日 1994年1月30日
メンバー (L)荒川、別所、朝岡、飯塚

 当初の計画では、1月29日~30日と2日間で予定していた山行が、リーダーの荒川さんの体調不調の為、30日のみのアイスクライミングになった。前日の晩に塩山で仮眠をとり、30日の朝タクシーで西沢渓谷入口に入り出発したが、アプローチに2時間半近くかかり、クライミングを開始したのはAM10時30分位になっていたと思う。早速、荒川・別所組、朝岡・飯塚組に分かれて登りだす。連日の冷えこみで、氷の状態は大変良く(この日も結構冷えこんでいた)、アイゼン、ピッケル共に小気味よく刺さり、楽しく登ることができた。最初の1、2、3ピッチは、傾斜も緩めなので、初めての方にも、きっと良い練習のできる氷瀑だと思います。荒川さんの真新しいアイゼンが、なんとなくもの足りなさそうに見えた。3ピッチ目が終了し、最後の大滝までアンザイレンして進み、そこに着いたのが既に14時30分をまわっていた。大滝は、確かにこの乙女の沢のハイライトともいえる、登りがいのありそうな大きな滝だ。しかし、これからこの大滝を登り、懸垂下降で下まで降り、西沢渓谷まで戻るのに途中で日が暮れてしまうはずだ。という訳で、リーダーの「今日は大滝は鑑賞ということでまた来ましょう」との弁で降りることになった。朝岡さんはしきりに悔しがっていたけれど、3人が降りるという意見なので、渋々降りることになる。荒川さんの知りあいのYCCの2人も、丁度大滝から降りてきて、一緒に下まで降りそのまま抜きつ抜かれつ西沢渓谷に、暗くなる前に着くことができた。
 今度来た時は、是非大滝まで登りたいと思う。


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