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巻機山集中山行
その2 巻機山米子沢
箭内 忠義

山行日 1993年7月24日~25日
メンバー (L)荒川、山本(信)、牧野、井上(雅)、朝岡、箭内

 例によって湯沢駅でステーションビバーク。宴会をほどほどにして(?)明日を期してシュラフにもぐりこんだ。
 翌朝六日町駅からタクシーで米子沢の取りつき、米子橋まで行った。何と橋の所の沢の様相が一変していた。砂防ダムの工事中だった。沢の周辺の木は切り倒され、大きな石が積み上げられていた。ここに砂防ダムが必要なのだろうかと疑問を抱きつつ準備を整え沢に入って行った。
 最初の頃のゴーロ状の川原は例年だとさほど水が流れていないのだが、今回はかなり水量が多く勢いがあった。空模様は曇天で、今にも雨が降り出しそうな気配だった。
 ゴーロを過ぎる頃、悪い予感は当たり、ぱらぱらと雨がふってきた。沢の様相が一変して渓谷らしくなってきたと思ったら滝が現われた。この後、6メートルの滝等が続く。例年の(秋の)米子沢だと明るく見晴らしのよい遡行でハイキング気分で行けるのだが、今回は水量が多いため一つ一つの滝が難しい。四苦八苦しながら登って行った。そのうち雪渓が出てきた。何ヶ所も雪渓が出てきて、米子沢の新しい面を味わった。何度か高捲きをし、何とか上部の数百メートルのナメ滝までたどりついた。いつもは清冽な流れであるのに今回は怒濤のように流れていた。沢のへりの草や灌木をつたって恐る恐る登るが、とうとう危険なのでげんさんがザイルを張った。一同ほっと胸をなでおろす始末であった。
 疲れも出、水量も少なくなった頃やっと二俣に着いた。雪の残る道をえっちらおっちら歩き、やっと巻機小屋にたどり着いた。その日は小屋で泊った。井上(雅)さんの持ってきた幻の酒(金宝)は旨かった。
 翌25日、五十沢から来た江村さん、勝部さん、高木さん他と合流。何と江村さんは岩魚をつってもってきた。
 全員揃ったところで井戸尾根を下った。
 7月の巻機、米子沢は雪渓あり等で意外としんどいものであった。
 なお、この報告は7ヶ月後に書いたので詳細は正確ではありません。


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