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黒川鶏冠山
大久保 哲

山行日 1994年11月6日
メンバー (L)大久保、谷川、田代、豊嶋、古川夫妻、他1名

 前日、塩山より青梅街道を進み、柳沢峠にて仮眠する。ここはドライブインの裏に、市営の結構広い無料駐車場があり車で行くには便利だ。8時に出発するが、歩きだしてまもなく雨が落ちてきた。たいした降りではないが雨具を出す。しばらくは緩い傾斜が続くが、出発前に何処からか現れた、柴犬が我々についてくる。結局、この犬は最後まで我々と行動をともにすることになる。
 落葉を踏みしめながら進むが、途中にいくつもの巣箱が眼につく。しかし、どれも道ぞいの、しかも子供でも手が届きそうな位置に取り付けては何の意味もなさないだろうに。途中、六本木で一息いれるが、ここまで息が切れるような登りはない。三本木を過ぎてもあまり起伏のない道が続き、横手峠を過ぎてやっと登り坂となり、桧林の中の急登を一登りすると黒川山頂だった。何とも呆気なく着いてしまった。さらに、その先を少し下り、尾根伝いの岩場を行くと、祠が祭られた鶏冠山の山頂に出る。片側は切り立った岩壁になっていて、晴れていれば展望もあろうに、生憎の天気で何も見えず、朝からずっと我々についてきた柴犬だけが、せわしなく走り回っていた。記念写真の後、山頂より少し下った大木の下で鍋をやる。鍋が出来上がる頃には雨もあがり、他の登山者も上がって来た。
 1時間程のんびりと過ごし、下山にかかるが、一時は他の登山者に付いて行った柴犬も再び現われ、我々といっしょに下山する。その後、塩山温泉に向かうが、昨夜は見られなかった紅葉を車中から見物しながらのドライブとなった。塩山温泉では、小堀さんに出合うハプニングもあったが、無事帰宅の途に就いた。


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