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もっと岩登り(幕岩にて)
安齋 英明

山行日 1994年11月19日~20日
メンバー (L)安齋、福間、小堀、荒川、広瀬、田川

 11月19・20日の二日間、幕岩でフリークライミングを行った。と言っても、19日の土曜日は、東海道線とタクシーを利用して幕岩まで入っただけであり、正面壁下のキャンプサイトにテントを張り、宴会のうちに暮れた(最高でした)。
 翌20日は早朝から岩場に取り付いた。幕岩のうち、てんとうむしロックと桃源郷において、5.7から5.11aのルートを、個人の力量に応じて登った。
 午前中は快晴だったが、午後になって一時雨が降ったこともあり、早目に切上げて帰途についた。帰りの電車の中は、言うまでもなく、宴会場と化した。
 さて、三峰は岩登りの会ではないので無理もないとは思うが、会員のクライミング技術は拙劣であり、岩場に行っても、十分のクライミングを楽しむことができないレベルにある。会員諸氏の向上心に期待したいと思う。
 ところで、今回の参加メンバーは6人。2月にシーサイドロックで例会を行ったときは3人だったので、倍に増えたわけだが、三峰の会員数から考えれば多いとは言えないだろう。
 現在、当会においては、岩登りをメインに活動している会員は極めて少なく、例会もほとんど行われていない。岩登り(特にフリークライミング)は、マニアックな世界であると考えられているのではないかと思えるほどである。
 しかし、沢登りはもちろんのこと、尾根の縦走(穂高など)においても、岩登りの技術の有無によって、安全性に格段の差がでることは疑いがない。無論、5.11、5.12といったルートを登ろうと思うのなら、大変な努力を必要とする。そこまでは無理としても、基礎的な技術だけでも習得しておくことは必要であろう。
 事後になって知ったことであるが(リーダー失格!)、今回の例会中において、ルートの終了点に残置されたスリングに、直接ロープを通して、ロワーダウンするということが行われたらしい。幕岩のルートは短いためか、運よく無事だったが、もっと長いルートの岩場だったら、生命が幾つあっても足りないところである。会員諸氏が、積極的にロープワーク等の技術を身につけることを、切に望む次第である。


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