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稲子山
笠原 祐子

山行日 1995年4月22日~23日
メンバー (L)水田、鈴木(章)、大久保、笠原

 4月22日(土)
 浅草駅7時10分発の東武快速で会津高原へ向かう。週末は下り坂という天気予報通り雨が降り始め、桧枝岐で温泉三昧という意見も出たがとりあえず出発した。
 約3時間後に会津高原駅に着。又1時間程バスに乗り、昼過ぎに登山口の小立岩にようやく着いた。
 沢沿いの林道は残雪も豊富で、しばらくはすがすがしい早春を満喫できた。しかし、尾根に取付くと雪は無く少々うるさいヤブと暑さにうんざりしてしまう。もしかしたら、このままどこまでいってもヤブなのではあるまいか?と思われたが、標高1300m位から雪が現われ、あたり一面雪原となった小沢山で幕営となった。夕刻より強風が吹き荒れコッヘルのふたが吹き飛ばされてしまった。

 4月23日(日)
 今日も昨夜からの強風が続いている。雨が降らないうちに稲子山へピストンしようという事になり、大急ぎでテントを撤収デポして出発する。思っていたより急登があり、雪庇も出ており思っていたより雪山気分を楽しめた。
 約1時間半後、頂上に着。相変わらずの曇天ではあるが視界は良好で会津朝日をはじめ、延々と連なる山々を堪能できた。「会津の山は奥が深い」という事を実感した。
 デポを回収後、又、往路を下山したが、フェーン現象で雪解けが進んだせいか大分違った印象をうけた。幸い登山口までは天気はもってくれたが、内川のバス停へ向かう車道歩きの途中で、生憎の雨となってしまった。
 今回の山行は歩いている時間は短かったが、雪山歩きを味わえ、人にもほとんど会わず、(下山時に1パーティーのみ)会津の山々の眺望を楽しめた充実した山行でした。

〈コースタイム〉
4月22日 子立岩登山口(12:15) → 1130m(13:25) → 小沢山(幕場)(14:30)
4月23日 幕場(5:15) → 稲子山山頂(6:45~7:5) → 幕場(8:20~8:45) → 小立岩(10:15)

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