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倉岳山
遊佐 勝見

山行日 1995年3月19日
メンバー (L)大久保、水田、小幡、遊佐

 3月19日 梁川駅に着くと、20人ぐらいの女子高生の団体が先に出て行った。我々三峰グループも少し後に出たが、追いついてしまい、歩いている道(舗装されている)が正しいのかな等と女子高生の先生と話しながら歩いた。広い道路が左側に大きく曲がる手前に「倉岳山方面」の立板を見つけ、右へ上がる登山道を我々が先に登り始めた。女子高生グループでは緑のソックスを履いた誰と誰がきれいだとか話が始まったが、「変なおじさん」に見られないようにしよう等と、誰かが真面目に言っているのも聞こえた。登山道を小さな沢ぞいに登り、途中で休んでいると、中学生の団体が通り過ぎて行く。しばらくすると、先ほどの女子高生の団体が通って行ったので、その後ろ姿を見ながらゆっくりついて行った。しかし、我々グループはやっぱり早く、どの団体も全部抜いてしまい、1時間20分の登りで、稜線にある立野峠に着いた。ここからは稜線の登りとなったが、北面の木々に霧氷がついていて白く輝き美しい。約25分の登りで倉岳山に着いたが、曇りで展望もあまり良くなく、少々寒い。
 じきに、中学生の団体が着いて、弁当を開いて食べ出す。誰かがそれを見て、後から来る女子高生の弁当も見たい等と未練がましくつぶやいた。しかし、少し寒いので30分だけ休んでから頂上を後にした。途中雪が解けだし、道はドロンコで靴が汚くなるのを気にして下る。鞍部にある穴路峠に着くと、対面の坂を26人の団体が下りてくる。子供やおばさんが多いので下りるのが遅く、鞍部でだいぶ待たされてしまった。今日はよく団体と会うものだ。
 団体が通り過ぎた後に、気をとりなおして坂道をどんどん進む。高畑山への登りは、遠くからは急に見えるが、登ってみるとそれ程でもなく、じきに高畑山頂上に着いた。頂上からは、鳥沢方面の展望はあまり良くないが、反対側には1200mクラスの山が並んでおり、少々雲をかぶっているが眺めは良い。直下にはゴルフ場もあるが、起伏があって狭く打ちにくそうだ。
 さて、記念写真を撮ってから下りにかかる。雪が解けたようなドロンコ道もあって滑りやすい。途中から右に大きくトラバースして、穴路峠からの合流点にある石仏に着く。そこからは、次第に道もゆるくなり、鳥沢の町に下りていった。麓からの周りの山々の眺めもなかなか良い。駅の近くでビールを飲んで、今日のハイキングを終えた。あまり高い山ではなく、道も泥が多かったが、いろいろな団体に会って楽しい山行でした。


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