トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ288号目次

村上山と歴史探訪の旅
藤居 陽子

山行日 1995年5月14日~15日
メンバー 田原夫妻、原口、広瀬(昭)、藤居

5月14日(日)
 午前7時30分荻窪駅集合、会長号で出発、途中渋滞もなく小諸の町で飲み物を仕入れて準備が整った。
 信州から地蔵峠を越えて来る湯治客の安全を願って置かれた、百体観音の姿を数えながら車は進み、10時30分鹿沢国民休暇村の駐車場着。支度をして村上山へ向かう。
 唐松林の中をゆるい登りが続く。暫く登るうち見上げるばかりのタラの大木に出合い驚いた。先端に見事な、おいしそうな若芽がついていた。昼食の分だけ採り、後は下山の折りの楽しみとして頂上に向かう。
 笹原にあずまやが建っていて、その先、僅かな登りで頂上であった。曇天のため期待していた展望はなく、眼下に田代湖がにぶく光って見えた。
 あずまやまで戻り宴会の支度にかかる。新鮮な材料と原口氏の腕前とで、最高の天ぷらが揚がり、こごみのおひたし、酒の肴シリーズより梅しそかまぼこが色どりを添えた。
 充分すぎる程食べて飲んだ後、タラの芽を探しながら下山したが、どの木も背が高すぎ幹も太くて私の手に負えなかった。
 雨が落ち出したので宿へ帰り、早速温泉へ。この宿は温泉の他にハーブ湯もあって、結構な気分に浸れた。
 夕食には岩魚の骨酒が趣向を添え、本日2回目の宴会になった。部屋に戻り持参のワインで3回目の宴会をして、1日を終えた。

5月15日(月)
 朝、仕事の都合で広瀬氏が帰京された。雨がかなり降っているので、湯の丸山は取りやめ歴史探訪に予定を変更した。
 まず戦国の武将真田氏の本城跡へ、小高い丘に松の古木と説明板があるだけ。
 次に上田城へ、徳川の大軍を2度も退けたという名城は、広い公園になっていて本丸の石垣の真田石や忍者が出入りしていた井戸も残されている。井戸は城の北方、太郎山まで抜け穴が通じているという伝説があり興味深かった。
 最後に小諸懐古園を見学、藤村記念館から美術館まで盛り沢山の見どころがあった。
 4時すぎ小諸を出てナイルへ帰着、精算を済ませて解散した。
 昨年のこの山行には私の都合で参加出来ず残念に思っていたが、会長、原口両氏のご配慮で、満足の2日間を過ごせて感謝にたえない山行であった。


トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ288号目次