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那須湯元から三斗小屋
小林 章弘

山行日 1995年2月11日~12日
メンバー (L)大久保、箭内、石塚、高木(俊)、谷川、豊嶋、小林(章)

 私にとってこれが初めての三峰での山行である。あまり歩かないとのことで、新調したばかりのプラスチックブーツの履き慣らしのつもりだったが、これに泣かされることになってしまった。
 上野7時36分発の快速ラビット号最後部車両に浦和から乗り込んだ。電車はさほど込み合っていなかったが、なかなか皆さんが見付からなく、関東平野もど真ん中に来た頃ようやく大久保氏を発見。ほどんど先頭車両にいたのであった。
 天気は穏やかな晴れ。明るい日差しが目にしみるようである。黒磯に到着、タクシーに乗り込んだがスキー場ラッシュかもしれないとのこと。案の定、湯元に来ると渋滞してしまった。運転手が降りた方が早いと言うので湯元からロープウェイ駅まで歩くことになった。この間約1時間。アスファルト道は新品ブーツにはつらい。私は両足裏に大きなマメを作ってしまった。
 出発は11時半。ようやく登山道に入るが、みんな歩くのがずいぶん速いと感じた。大久保さんはこれが普通のペースだと言う。こちらは足の痛みに耐えながらようやくついて行こうとしたが、どんどん遅れてしまった。しかし、天気は最高!快晴、しかもほとんど無風状態で、これは翌日も続いた。
 峰の茶屋から三斗小屋は約1時間。痛い足を引きずりながら、皆さんを追う。途中、石塚さんが待っていてくれて、感謝。大黒屋着が3時50分。他の皆さんに15分も遅れてしまった。夜の部はもちろん酒宴。私は一升瓶をかついで行ったら驚かれてしまった。各自持ち寄った酒で夜は更けていくのであった。若干一名記憶喪失者がでてしまったものと思われるが確認はしていない。
 翌日も穏やかな天気。昨日と逆コースを那須湯元まで戻り、温泉に入った。『鹿の湯』と言う公衆浴場で温度の違う湯船が四つ。マメを作った私はぬるい方の二つに入ったのであった。いい湯である。次の機会には絶対一ランクアップをするぞ(体力と温泉の温度)と心に誓って帰りのバスに乗ったのであった。


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