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荒船山
高木 敦子

山行日 1995年6月3日
メンバー (L)飯塚、服部、澁谷、高木(敦)

 当初は日曜日の日帰りだったが、Lの都合と服部さんのおかげで金曜日夜発土曜日日帰りと変更、私も三峰の山行の初参加とさせてもらった。
 八王子に10時半集合し、国道16号線に出て関越道に向かう。藤岡インターで降りて国道254号線に出たようだが、乗せてもらっている気軽さでいつしか寝てしまい、山道へ入ったと思ったら荒船不動尊への登山道にあたる林道終点に到着した。ここまで来て服部さんがテントを忘れた事に気が付いた。仕方がないので車の中でささやかな宴会をやり、女3人は車の中、男性は気の毒だけど車の外で野宿と決まった。なんせ3対1では勝ち目がない? 風邪ひかなかったかな。
 明けて土曜日は少々天気が良くない。せめて歩いているうちは降らないで、との願いが届いたかどうか。ともかく保ちそうなので早目に出発。10分程で荒船不動尊に出て、そこを回り込んで行くと30分程で星尾峠に着いた。夜行明けと久し振りの山でけっこうしんどい。そこから急登を越えた荒船山の甲板のような台地に出た。まずはトモ岩に向かう。途中けっこう花が咲いていた。ズミの花だろうか、木の花はあまりよくわからないので残念だ。トモ岩の方はあいにくのガスで展望は無し。天気が良かったらさぞかしスリルがありそうである。その後は荒船山の最高点、京塚山へ向かう。しかしこの山はガイドによって書き方が違う。京塚山だったり、経塚山だったり、どれが本当なのだろう。最高点のわりには木が多く見晴しは良くない。休憩の後、反対の登山道に降りるが、これがけっこう急で長く少々不安になる。星尾峠からの捲道に出るといったん峠までもどり、次は兜岩山へ向かう。途中の御岳はちょっと急で山行に変化を付けてくれた。兜岩山は形はいかにもそれらしいが、山自体は単純であっけなく着いてしまう。
 頂上では雨を気にしつつ飯塚さんの用意してくれたオデンをごちそうになり、2時頃には降りてしまった。車に着いたとたんに雨が降ってきたのでやはりついていたのだろう。西上州の山は独特のものが多いが、このあたりの山はおとなしい部類に入ると思う。しかししゃくなげの花も見られたし、何よりも新緑が爽やかだ。鼻歌まじりでのんびり歩き、改めて山の良さを教えてもらったようだ。
 帰りは神津牧場でソフトクリームを食べ、下仁田の刺身コンニャクを食して帰路に着いた。Lの飯塚さん、どうもありがとうございました。


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