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北岳に行ってきました
澁谷 聡子

山行日 1995年9月2日~3日
メンバー (L)小林(章)、渡辺(里)、城甲、大久保、渋谷

 9月2~3日で北岳に行ってきました。メンバーは、夜行にて小林(章)氏、大久保氏、渡辺さんと私。そして現地集合で城甲氏が参加するという計5人。新宿0時2分の松本行にて甲府に向かう。この列車は甲府到着が2時26分と、あまりに中途半端な時間に着きすぎる。あたりは既にザワザワしているので、これから仮眠するという感じではない。だから早いけどタクシーで出発。4時少し前には広河原に着いてしまい、あたりはまだ暗い。やっと明るくなった5時にいよいよ歩き出す。
 我々の予定のコースは、大樺沢沿いに登り、北岳山荘まで行き、幕。ここで城甲氏と落ち合い大宴会(あくまで予定)。翌日は山頂にさわやかに立った後、肩ノ小屋、白根御池小屋を経て広河原へ戻るというものだった。まあ天候次第で、予定通りに行かないことも多いものです。
 広河原からは、野呂川に架けられた吊り橋を渡り、広河原山荘わきから登り始める。大樺沢沿いの道を行くとやがて崩壊地があらわれる。右岸にしっかり迂回ルートができているので、大久保氏のみ代表(?)で迂回する。やがて大樺沢二俣が見えてきて、さらに八本歯のコルを目指す。大樺沢のコースは本当にポピュラーなコースで、この日も多くの人が入っていた。ああメジャーな山に来たんだなあ。雪渓はもう少なかった。
 八本歯のコルからはけっこう急登でハシゴが多い。きちんと縫われた傷口みたいにハシゴがしっかりと整備されている。右手のバットレスは大迫力。さらに登ると北岳山荘へのトラバース道が分かれる。天気はよく、空は青い。時間はまだ早いし、明日の空模様は怪しい。結論はひとつ。お天気の良い今日のうちに吊尾根分岐から頂上へ向かうことにする。11時20分、山頂。気持ちのよいパノラマが広がる。遠くに見えるあの山は、さ来週には集中で行くはずの甲斐駒!? 時間には余裕があるので、ゆっくりと景色を楽しむ。
 北岳を十分に堪能した4人は、北岳山荘横にて幕を張り、城甲氏を待つがなかなか現れない。待ちくたびれた4時20分頃ようやく到着。さっそく歓迎の宴を催す。大満足の1日だった。9時頃寝たが(ねむさとはなんと6時半。)夜中に激しい強風で張り綱の点検をする。
 (注)この山行中、休憩のときでさえ寸暇を惜しんでどこででも寝ている子に「ねむさと」と命名。日頃の睡眠不足を山で一気に解消するつもりらしい。いい根性だ。
 翌3日は明け方から雨。頂上まで行っても展望はムリとの判断でトラバースルートを通り、大樺沢を下山することにする。11時前には雨も上がり、休憩を入れて3時間半で下山。城甲氏はとうとう山頂には行けず残念でした。(実は写真にも映っていないのだ。)
 下りでは、雷鳥の子どもたちがちょこちょこ歩いているのに出会ったり、とても楽しい秋の休日を過ごせた。リーダーのあいちゃん他皆さんありがとう。
 追記1 山梨交通バスの運転手に弄ばれた私たち。「臨時バス」という甘い言葉にだまされてはいけません。詳しく知りたい方は参加メンバーまでお問合せください。ホントいい加減にしてほしいわ。
 追記2 甲府駅南口交番ご推薦のお風呂、城北温泉は駅北口から徒歩10分程。入ると息苦しくなる低周波電気風呂つきで310円はお得!(フツーの風呂屋料金ですけど。)


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