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平成八年正月合宿 剱・穂高・塩見
その1 総括
服部 寛之

 今年の正月合宿は、当初八ヶ岳、聖岳などの案が検討されたが、最終的には剱・穂高・塩見の三ヵ所に1パーティーずつが入ることとなった。
 これは同一山域に複数のパーティーが入るという例年の「合宿」形式とは異なり、各パーティーが別々の山域で個別に行動するといういつもの例会通りのパターンとなり、気分的には「合宿感」がだいぶ薄れたものとなった。
 こうなった背景には、(1)冬山初体験という新人の参加が全く見込まれなかった、(2)リーダー格のメンバーの間に剱、穂高に行きたいという強い希望があった、(3)合宿への参加希望者が少なかった、という事情があった。
 各パーティーの概要(含予備日)は次の通りであった。

剱岳  早月尾根から頂上往復 12月30日~1月5日
 (L)金子、井上(博)、田代、小幡
穂高岳  西穂高岳から奥穂高岳縦走 12月30日~1月4日
 (L)山本(信)、福間、飯塚、笠原
塩見岳  三伏峠経由頂上往復 12月29日~1月3日
 (L)大久保、藤井、水田、服部

 今年は例年以上の大雪が予想されたので、各パーティーとも雪に悩まされるのは覚悟の上での入山となり、ことに剱パーティーなどは「馬場島で宴会やって帰ってくるようだ」とさえ言われていた。だが実際は天候にも恵まれ、全パーティーとも予定をこなして無事下山し、事前の大雪情報に幾分肩透かしを食わされた気分を残しながらも、めでたく「合宿」を終えることができたのであった。
 各パーティーの行動については、以下の報告をご覧ください。


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