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「本社ガ丸」タラの芽大宴会山行
勝部 辰朗
山行日1996年5月11日~12日
メンバー(L)勝部、服部、小林(勝)、箭内、安齋、澁谷、田原、遊佐、(有賀)
12日のみ 堀田、他1名

 波乱の春山合宿を終え、コーフン覚めやらぬ5月11日、採れたてのタラの芽を揚げたてコクコクの天ぷらで、大宴会をしてこましたろというわけで、高尾駅に朝8時35分集合、笹子駅に降り立った。
 天気は上々、追分より奥野沢林道をダラダラ登りtepco変電所を過ぎた登山口に、後発の田原さん原口さんへの目印としてベースのテントを張り出発。清八峠へ向け急登を行くうち、単独行の男の人が下りてきた。小さなナタ等を身につけ、いかにも山菜を採りに来たぞといういで立ち。箭内さんが「タラの芽採ってきたんですか。見せてください。」と声をかけ、男にザックからタラの芽を出さすと、すかさず「1個ください」むむっ!なんとあつかましい。男は「1個といわず」と言って、ひと掴みナイロン袋に入れて恵んでくれた。いい人なのだ。箭内氏は、労せずして口先一つでさっそくタラの芽を採取してしまった。えらいもんだ。たいしたもんだ。これが、今夜の希少な主役の座を占めることになろうとは・・・・・。
 とりあえず、本社ガ丸のピークを踏み、清八峠に戻り今日下山する有賀さんと別れ、西へ延びる尾根で探したが木はあるもののまだまだ小さい。清八峠よりベースに戻る道すがら高度を下げて探そうと言うことで、登山道脇にガサコソ分け入ると、あるはあるはタラの木だらけ。だが、しかし、BAD、時すでに遅し、芽は採り尽くされており、わずかに取り残された芽を血眼になって探し、なんとか今夜のつまみ程度をやっとこさ確保した。
 ベースに戻ると田原さんが待っていた。原口さんがいない!原口さんが、鍋、油、天つゆ等1式を用意してくださるはずだったのだが。一瞬全員体が固まってしまったが、程なく原口さん登場で一安心。銀マットを敷き天ぷらが出来たころ遊佐さん登場で宴会を始めた。
 持ち寄った酒、つまみ、タラの芽不足をアザミ、コシアブラもどきの天ぷらでカバーして、宴は果てしなく12時過ぎまで続いた。
 話題も奔放爆風。内容については家庭崩壊の危機をはらむものも飛び交い、ここは三峰倫理協会の検閲によりカットする。服部氏が原稿書きを志願したが、リーダー権限でオラが書くこととなったのはこのためである。まったく口は災いの元よく言ったもんだ。
 翌日は朝から雨になり、今日天気が良ければ来るといっておられた堀田さんを待つはずだったが、この天気では来られないだろうということで、田原車に乗せていただき早々と下山した。遊佐さんはこの日、本社ガ丸を登られて下山。途中で登って来られた堀田さん他1名と会ったそうで・・・・堀田さん、どうもすみませんでした。
 というわけで、タラの芽山行としては大成功とは行かなかったものの、タラの木はたくさんあるのを確認したわけで、そのつもりでヤブに入っていけば、まだまだたくさんあると思うし採っていたオジさんもいた。時期的には、もう少し早めのほうが良いと思います。いずれそのうち再挑戦してみようかな~。


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