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雪上訓練(谷川岳周辺)
水田 洋

山行日 1996年4月20日~21日
メンバー (L)水田、服部、山本(信)、飯塚、笠原、藤井、城甲

 今回の雪上訓練は、5月の合宿が苗場山および剱岳周辺ということで、ザイルワーク・確保の練習と雪上歩行の足慣らしに主眼を置きました。また、今年の谷川岳周辺は例年になく雪が多く、せっかくなので余った時間を雪洞工作にあて、一味違った雪訓になりました。ただ、例年に比べ参加者が少なかったことが少々残念です。

 4月20日(土) 曇り
 朝7時半に服部氏が、水上駅まで車で山本、飯塚、笠原の各氏を迎えに行く。水田、藤井氏は昨夜のうちに服部車で湯檜曽駅まで入り、私は駅で寝たのだが何を思ったのか夏用のシュラフを持ってきたため、風邪をひいて体調をくずしてしまった。
 指導センターで身支度をしていると突然、城甲氏が現れた。今年は雪が多く、指導センター周辺で3m近くの積雪である。直ぐ近くの斜面で、歩行、滑落停止(頭から落ちるやつ)、ザイル確保を昼まで行う。昼食後は雪洞を掘るが、私は体調が悪いので指導センターで休んでいた。5~6人は泊まれそうな雪洞ができたが、この日は指導センター泊まりとした。

 4月21日(日) 曇り
 5時に起きて朝食後7時に田尻尾根に向けて出発した。昨夜降った新雪のため適度にラッセルがある。トレースはまったくない。2時間も歩くと天神平のロープウェイ駅と同じ高さまで来る。一旦スキー場におりて休憩、食事タイムとする。頂上まで行こうという声もあったが、相変わらず私の調子がよくないので無理せず、となりの尾根を下ることにした。この尾根も人が入っておらず快適に下れたが、途中ヤブがうるさくなったところで、斜面をおりてスキーコースに出た。時折スノーボードが隣をかすめていく。10年若かったらオレもロンゲにしてボーダーをやっていただろう(そんなこたない)。
 12時に下山し、少し早かったが今回の訓練は終わりとした。水上駅まで服部車で全員移動し、その後は電車組と車組に別れて帰京した。途中高速から見えた、上州武尊は真っ白に輝き、今年の雪の多さを改めて証明していた。


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